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授業科目名
担当教員
ハードウェア基礎実験
関口 芳廣/鈴木 良弥/仲沢 栄治/西崎 博光/藤巻 みどり
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
263211 2 F 2 後期 III-IV
[概要]
コンピュータサイエンスを学ぶ者にとって,基本的なハードウェアの知識は必須なものである.論理回路の原理や設計方法は講義を通して学べるが,実際の回路を設計・製作しようとすると様々な現実的な問題を考えなければならない.そこで,コンピュータサイエンスコースでは2年間の期間で実験を通して,コンピュータのハードウェアの基本を学び,実用的な回路の設計製作ができる知識と技術を習得できるようにしている.この授業は実験のセカンドステップ(「物理学実験」の続き)で,主に組み合わせ論理回路,順序回路を設計・製作することで,現在コンピュータをはじめとする多くの情報機器で使用されている基本的な論理回路の設計・製作の知識と技術を身につけることを目標にしている.
[具体的な達成目標]
1. 基本的な論理回路(フリップフロップ等)の動作原理と回路設計技術の習得と回路の作製ができる<BR>2. ICの種類とその機能・動作原理を理解し,応用回路を製作できる<BR>3. コンピュータで使われている基本的な論理回路(演算装置,カウンタ,レジスタ等)の構造を理解し設計・製作できる
[必要知識・準備]
基礎物理学I,基礎物理学II,基礎物理学III,物理学実験を履修していることが望ましい.特に前期の科目である物理学実験を履修しておくと理解しやすいし実験がスムーズに行える(物理学実験で作製した回路を利用するため).同時進行科目であるディジタル回路の授業内容と一部同じであるので,併せて受講しておくこと.
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 30  %授業理解力、日常的勉学努力、自発的勉学、論理的思考能力、問題解決能力、観察/実験力 
2小テスト/レポート 70  %知的好奇心と探求力、情報収集/整理力、表現力、論理的思考能力、問題設定/解決能力、観察/実験力 
[教科書]
  1. プリントを適時配布する予定
[参考書]
(未登録)
[講義項目]
以下の項目のテーマについて実験を行う.<BR><BR>1.外部企業の講師による講演会(予定)<BR>2.ライン伝送系ICを用いた,データ伝送実験<BR>3.オペアンプを使った増幅回路の作製と理解<BR>4.7セグメントLEDを用いた表示回路の作製<BR>5.エンコーダ,デコーダ,マルチプレクサの作製と動作理解<BR>6.加算・減算器の作製と理解<BR>7.フリップフロップの基本と応用回路(カウンタ,シフトレジスタ)の作製と理解<BR><BR>最終週には,授業のまとめ(試験など)を行う.
[教育方法]
・新しい実験テーマ開始前に十分なテーマ説明を行い,簡単な確認問題を解答してもらい学生の理解度を測るようにし,理解できてなさそうな学生には個別に指導する.<BR>・指導教員,ティーチングアシスタントによる実験上の個別指導を行う.<BR>・受講者を全16班に分け,各班で協力しながら実験を行うことでコミュニケーション力をつけさせる.<BR>・実験レポートを添削し,学生へ返却することで次提出のレポートの改善を促す.
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
《コンピュータ・メディア工学科 コンピュータサイエンスコース》
(A)情報処理技術者としての自らの活動が自然や社会,人に与える影響を理解し,問題解決にあたることができる知識と技術,およびコミュニケーションスキルを習得する
(B)種々の型と構造をもつ情報の表現手法及び処理手法についての基本的な知識と技術を習得する.
(G)ハードウェアとソフトウェアを融合した情報機器を設計・実現できる知識と技術を習得する.
[その他]
【重要〜単位取得条件の補足〜】<BR>実験や講演会にはすべて出席し,全テーマの実験を行うこと.またすべてレポートを提出する.欠席により実験を一つでも行わなかったり,また講演会を含め一つでもレポートが欠けると,単位を認めない.<BR>成績は,レポート+小テスト70%,試験30%の割合で計算し60点以上を合格とするが,各項目でそれぞれ最低3割に満たない場合は不合格とすることがある.<BR><BR>【レポートについての補足その1】<BR>レポートは95点〜0点の間で5点刻みでの採点とする.<BR>【レポートについての補足その2】<BR>レポート提出締切りは厳守すること.提出遅延にはペナルティを課す.