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授業科目名
担当教員
電気・電子工学実験II
塙  雅典/本間 聡/關谷 尚人/山口 正仁/小野 哲男
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
262062 S 2 S 3 前期 III-IV
[概要]
電気・電子工学実験IIでは,トランジスタ増幅器・パルス回路・ディジタル回路・ディジタルフィルタの4つのテーマに関して設計から始めて製作・測定までの一貫した流れを体験する.本実験の目標は,各種回路の原理を理解するとともに,実際にそれらを設計・製作・測定できるようになることである.
[具体的な達成目標]
(ア)トランジスタ負帰還増幅回路の設計・製作ができる<BR>(イ)トランジスタ増幅回路の周波数特性の測定ができる<BR>(ウ)スイッチング回路の設計・製作ができ,測定結果を元にその動作を説明できる<BR>(エ)マルチバイブレータの設計・製作ができ,測定結果を元にその動作を説明できる<BR>(オ)微分回路の設計・製作ができ,測定結果を元にその動作を説明できる<BR>(カ)積分回路の設計・製作ができ,測定結果を元にその動作を説明できる<BR>(キ)同期カウンタの設計・製作ができ,その動作を説明できる<BR>(ク)7セグメントLED表示回路の設計・製作ができ,その動作を説明できる<BR>(ケ)実験結果を元に標本化定理とエイリアシングについて説明できる<BR>(コ)双一次s-z変換を用いて簡単なIIRディジタルフィルタの設計ができる<BR>(サ)DSP評価ボード上で動作するリアルタイムIIRディジタルフィルタが実装できる<BR>(シ)DSP評価ボード上で動作するリアルタイムIIRディジタルフィルタの周波数特性が測定できる<BR>(ス)グループ内の役割分担を明確にしてプロジェクトに取り組むことが出来る<BR>(セ)自身の分担範囲を責任をもって遂行できる<BR>(ソ)グループメンバーと協調してプロジェクトを遂行できる<BR>(タ)与えられた課題を解決に必要な事前調査を実施出来る<BR>(チ)調査結果を基に,課題を解決可能なシステムをデザインできる<BR>(ツ)デザインしたシステムを何らかの手段で実現できる(構想のみに止まらないという意味)<BR>(テ)プロジェクトの全体像(事前調査結果,仕様,システム構成,動作結果他)をグループで協力して一編の報告書にわかりやすくまとめることが出来る<BR>(ト)継続的・自主的に実験・プロジェクトに取り組むことが出来る<BR>(ナ)時間的・資金的な制約の中で,実験/プロジェクトの遂行・報告書の作成などを自己管理して行うことが出来る
[必要知識・準備]
電気回路,電子回路,ディジタル回路,ディジタル信号処理(「<A HREF="http://syllabus.yamanashi.ac.jp/2011/syllabus.php?jikanno=262052++++">信号とシステム(時間割番号262052)</A>」の講義内容)
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 60  %すべての実験に参加し,すべての課題に対して報告書を提出することが求められる.また,実験課題に対する予習や回路・プログラムの事前制作などの準備,実験の計画的な遂行の可否,実験ノートの記録方法の良否,作成された回路や得られた実験結果の質,報告書の体裁,報告書が論理的・科学的かつ正しい日本語で記述されているか否か,与えられた時間内に課題を終了させることができたか否か,など多岐にわたる評価を行う. 
2その他 40  %システムデザインプロジェクトの結果をグループ内で協調して一編の報告書にまとめる 
[教科書]
  1. CNS経由でPDF形式のテキストを配布する.
[参考書]
  1. 特に指定しないが,実験を行うにあたって電気回路・電子回路・ディジタル回路・信号とシステムの各講義の教科書・講義ノートを参照することが必要であり,実験時にはこれらを持参しなければならない.
[講義項目]
実験テーマ<BR>A.トランジスタ増幅回路<BR>  - 負帰還増幅回路の設計・製作<BR>  - 周波数特性の測定<BR>B.パルス回路<BR>  - スイッチング回路<BR>  - マルチバイブレータ<BR>  - 微分回路<BR>  - 積分回路<BR>C.ディジタル回路<BR>  - 同期カウンタ<BR>  - 7セグメントLED表示回路<BR>D.ディジタルフィルタ<BR>  - 標本化定理とエイリアシング<BR>  - 双一次s-z変換を用いたIIRディジタルフィルタの設計<BR>  - DSP評価ボードによるIIRディジタルフィルタの特性評価<BR>E.システムデザインプロジェクト<BR>  - 事前調査<BR>  - システム設計<BR>  - サブシステム製作<BR>  - 全体の統合<BR>  - プレゼンテーション<BR><BR>AからDを二週毎に実施した後,五週かけてシステムデザインプロジェクトに取り組む.<BR><BR>第1回 ガイダンス<BR>第2回,3回 実験テーマ1(A〜Dのいずれか一つを班毎にローテーションで実施)<BR>第4回,5回 実験テーマ2(A〜Dのいずれか一つを班毎にローテーションで実施)<BR>第6回,7回 実験テーマ3(A〜Dのいずれか一つを班毎にローテーションで実施)<BR>第8回,9回 実験テーマ4(A〜Dのいずれか一つを班毎にローテーションで実施)<BR>第10回〜15回 実験テーマE
[教育方法]
本実験の前半は個人実験である.各テーマごとに要求される回路・プログラムを受講者個々に作成・計測を行い,単独でレポートにまとめることが求められる.後半はプロジェクト型学習となっており,数名のグループで分担と協調をしながら課題の解決に取り組む.
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
《電気電子システム工学科》
C-5:電気電子工学分野の実験を計画し,遂行する能力を養う
入門ゼミ,電気電子工学実験I・II,応用実験などの実験・実習を通じて,自発的に実験を計画し,遂行する能力を養う
 
C-6:電気電子工学分野の専門的課題を解決する能力を養う
演習科目・実習科目において専門的な課題を理解・解決し,必修の実験科目において講義で身につけた専門知識を駆使して実験を遂行する過程を通じて,電気電子工学分野の専門的課題を解決する能力を養う
 
C-8:専門性を生かしてシステムをデザインする能力を養う
コンピュータ制御および実習,電子回路I,電気・電子工学実験IIなどの科目を通じて,専門性を生かしてシステムをデザインする能力を養う
 
E-1:継続的・自主的に学習する能力を養う
実験科目のレポート作成および卒業研究を通じて,継続的・自主的に学習する能力を養う
 
E-2:与えられた環境下で課題・目的を達成するための活動を自己管理する能力を養う
実験科目および卒業研究を通じて,課題・目的を達成するための活動を自己管理する能力を養う
 
[その他]
実験前に行うべき予習課題を課したり,システムプロジェクトの成果について他人の前で発表する「プレゼンテーション」を課すことがある