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授業科目名
担当教員
電磁気学I
秋津 哲也
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
262022 S 2 S 2 後期 II
[概要]
電磁気学の中の静電場の理解を主な目的とする。まず、真空中のクーロンの法則から電界、電位、電束密度、ガウスの法則、ポアソン及びラプラスの式までを順に関連づけて静電界の概念と電界、電位の計算法を学ぶ。次いで、導体の性質と導体系、誘電体と分極、静電エネルギーと力などを学ぶ。その後、電気影像法などの特殊解法、定常電流場などを学ぶ。
[具体的な達成目標]
ア)電界、電位の意味がつかめ、代表的電荷分布による電界、電位を求めることができる。<BR>イ)ガウスの法則、ポアソン及びラプラスの式などによる電界、電位を求める方法を説明できる。<BR>ウ)導体の性質を説明でき、導体表面付近の電界やコンデンサの静電容量を求めることができる。<BR>エ)分極や誘電体境界における境界条件を説明でき、誘電体中の電界、電束密度などを求めることができる。<BR>オ)帯電導体系の有する静電エネルギーや電界が蓄える静電エネルギーを求めることができる。<BR>カ)電気影像法による電界、電位を求めることができる。<BR>キ)定常電流場におけるオームの法則を説明でき、種々の形状の抵抗を求めることができる。
[必要知識・準備]
必要知識:微分積分学、微分方程式、線形代数・ベクトル解析等数学科目と十分な復習。講義中説明を見過ごさずにノートをとること。分からないことがあれば質問・ノートの見直しをして次回講義に臨んで欲しい。式の暗記以上に、目に見えない現象を数式化して解析、現象を考えることが大事です。
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 35  %授業理解力.No.2とを総合して60%以上を合格とする. 
2試験:中間期 35  %授業理解力.No.1とを総合して60%以上を合格とする. 
3小テスト/レポート 30  %クイズまたは小テストにより日々の理解度を評価する 
[教科書]
  1. 大久保 仁、菅井 秀郎、後藤 俊夫、永津 雅章、佐藤 照幸、花井 孝明, 電気磁気学, 昭晃堂, ISBN:4-7856-1187-1
[参考書]
  1. Joseph A. Edminidter, Electromagnetics Second Edition, McGraw-Hill, ISBN:0-07021234-1,
    (レポート課題等に使用する)
[講義項目]
1.ベクトル演算<BR>2.電位、電界ベクトル、電荷とクーロンの法則<BR>3.ベクトルの発散とガウスの定理<BR>4.ベクトルの回転とストークスの定理<BR>5.中間試験および解説<BR>6.表面電荷とコンデンサ、蓄えられる静電的エネルギー<BR>7.仮想変位によるエネルギーと力<BR>8.定常電流場<BR>9.ラプラス方程式の解法の基礎:直交座標系と応用問題<BR>10.中間試験および解説<BR>11.ラプラス方程式の解法(1):円筒座標系と特殊関数、応用問題<BR>12.ラプラス方程式の解法(2):球座標系と特殊関数、応用問題<BR>13.ラプラス方程式の解法(3):数値解法<BR>14.期末試験<BR>15.まとめおよび総括<BR><BR>   <BR> <BR> 
[教育方法]
静電界の概念を理解できるようにできるだけ多くの図も使って説明するとともに、基本的考え方と解析手法を繰り返して説明する。
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
《電気電子システム工学科》
C-3:電気電子工学分野の基礎数理・基礎物理の学力を養う
本学科の必修科目である基礎電気理論,電磁気学,電気回路,電子回路などの科目を通じて,本分野の重要な基礎数理・基礎物理の学力を養う
[その他]
講義はきっかけにすぎない。自ら学んでほしい