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授業科目名
担当教員
電気回路II
矢野 浩司
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
262010 E 2 E 2 後期 I
[概要]
まず、三相交流について、その原理、接続方法、電力について学ぶ。次にひずみ波交流波形について、フーリエ級数を用いた波形解析を行う。更に、伝送線路において、分布定数回路を用いた解析を行う。更に、電気回路における過渡現象について、C,L,Rを組み合わせた基本回路の過渡現象を解析し、回路動作を理解する。
[具体的な達成目標]
三相交流の基本(電力、位相関係、力率等)を理解する。例えば三相交流を使って回転磁界が作れる原理を理解する。<BR>基本的な歪波形をフーリエ級数に展開できる。<BR>分布定数回路の特性、表示方法、接続法を理解する。<BR>簡単なRL、RC回路の過渡現象を理解し、ラプラス変換によって過渡解を求めることが出来る。
[必要知識・準備]
 電気回路Iおよび電気回路I演習で学んだR、L、Cなどの回路素子の性質、回路解析手法およびキルヒホッフの法則などについて、講義開始前によく復習しておくこと。また、微分積分をはじめとする数学的能力も確かなものにしておくこと。
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 40  %伝送線路、過渡現象、フーリエ級数の基礎知識を理解しているかを問う 
2試験:中間期 40  %三相交流の基礎知識を把握しているかを問う 
3発表/表現等 20  %積極的に講義に参加し、教員の質問に適切に受け答えができるか 
[教科書]
  1. 基礎からの交流理論, 電気学会, ISBN:4886862306,
    (電気回路Iで使用した教科書の後半を講義します。)
[参考書]
  1.  
[講義項目]
第1回:三相交流(1) 三相交流の基礎1(電源と負荷の結線法)<BR>第2回:三相交流(2) 三相交流の基礎2(各結線における、各部電流および電圧の導出法)<BR>第3回:三相交流(3) 三相交流の電力(電力、力率の計算法および測定法)<BR>第4回:三相交流(4) V形結線(V形結線の基礎解析)<BR>第5回:歪み波交流(1) ひずみ波の分解とフーリエ級数<BR>第6回:歪み波交流(2) フーリエ級数によるひずみ波解析<BR>第7回:歪み波交流(3) 三相回路におけるひずみ波の電流、電圧、電力。<BR>第8回:伝送線路(1) 線路の分布定数回路<BR>第9回:伝送線路(2) 基礎方程式(波動方程式)の導出<BR>第10回:伝送線路(3) さまざまな端子条件における内部電流・電圧分布の導出<BR>第11回:過渡現象(1) RL直列回路における過渡現象解析<BR>第12回:過渡現象(2) RC直列回路における過渡現象解析<BR>第13回:過渡現象(3) RLC直列回路における過渡現象解析<BR>第14回:過渡現象(4) R,L,Cを組み合わせた複雑な回路の解析<BR>第15回:評価(総括とまとめ)
[教育方法]
講義の理解を深めるために随時練習問題を解きながら行う。教科書を中心に進める。
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
《電気電子システム工学科》
C-3:電気電子工学分野の基礎数理・基礎物理の学力を養う
本学科の必修科目である基礎電気理論,電磁気学,電気回路,電子回路などの科目を通じて,本分野の重要な基礎数理・基礎物理の学力を養う
[その他]
(未登録)