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授業科目名
担当教員
基礎無機化学
和田 智志
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
255321 2 AA,CP過年度生 1 前期 II
[概要]
すべての元素を対象とする無機化学の特質と基礎知識の習得を目的とする。特に、基礎無機化学においては電子構造をその中心に据え、原子、イオン、化合物、結晶、錯体における電子構造の変化とそれに伴う物性の変化を理解する。また化学結合に加え中和反応、酸化還元反応などの反応においても電子の授受が結合性や反応性を決定する。このように電子構造と電子の授受を学問の中心に据え基礎無機化学を理解することにより、これらの知識を次に学ぶより専門的な無機化学を始めとする他の学問の基礎として、十分に活用できるようにする。
[具体的な達成目標]
・原子、イオン、化合物、結晶、錯体における電子構造を理解すること<BR>・量子化学的な考え方を身につけること<BR>・電子構造と物性の関係を理解すること<BR>・化学結合を電子的に理解すること<BR>・各種反応を電子の授受として理解すること
[必要知識・準備]
高校までの化学全般、物理全般、数学全般の知識は必要である。毎回前もって教科書を読んでおく必要もある。
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 45  %一定以上の出席者のみに試験をおこなう。到達項目に示した基本的理解度を評価する。 
2小テスト/レポート 30  %授業中の演習15%、課題レポート15%で評価する。 
3受講態度 25  %講義への出席と受講態度を評価する。 
[教科書]
  1. 無機化学 その現代的アプローチ, 東京化学同人, ISBN:4807905511
[参考書]
  1. 詳説 無機化学, 講談社, ISBN:406153372X
  2. 無機化学, 岩波書店, ISBN:4000079832
[講義項目]
1. 元素と周期律<BR>2. 量子化学に基づいた原子の電子構造(1)<BR>3. 量子化学に基づいた原子の電子構造(2)<BR>4. 化学結合と電子構造(古典論)<BR>5. 化学結合と電子構造(量子化学)<BR>6. 化合物の電子構造<BR>7. 化学反応(酸・塩基)<BR>8. 化学反応(酸化・還元)<BR>9. 結晶の電子構造(1)<BR>10. 結晶の電子構造(2)<BR>11. 遷移金属原子における電子構造と磁性<BR>12. 希土類金属原子における電子構造と磁性<BR>13. 遷移金属原子錯体の異性体<BR>14. 遷移金属原子錯体の電子構造と光学性質<BR>15. 希土類金属原子の光学性質<BR>16. 総括評価
[教育方法]
教科書を中心に据えながらも、それにとらわれず電子を中心とした講義をするので、教科書を逸脱する場合もある。そのため質問は積極的に受け入れる。特にオフィスアワーは設けないが、質問などは随時オフィスでも受け付ける。
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
(未登録)
[その他]
周期表の意義を理解しながら、勉強することを期待する。