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授業科目名
担当教員
基礎物理化学I
阪根 英人
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
255311 2 AA,CP過年度生 1 前期 I
[概要]
物理化学は、今後大学で学ぶ全ての化学の基礎である。<BR>本授業の範囲では、原子や分子の微視的な性質とそれらの集団の性質を整理し、論理的に理解する。
[具体的な達成目標]
<ol><li>気体の巨視的な性質を理解し、挙動を考察できる。<BR><li>気体の巨視的な性質を、構成粒子の挙動から理解する。<BR><li>量子化学により、原子や分子の性質をより正確に理解することを心がける。<BR><li>熱力学的諸量を、微視的な観点から見られるようになる。</ol>
[必要知識・準備]
高校で履修した<BR>・数学、特に微分・積分や統計<BR>・物理全般<BR>・化学、特に物質の変化・構成・構造・状態<BR>の知識が必要不可欠である。理解が不充分な者は復習しておくこと。<BR>大学においても、微分積分学Iと入門物理学を必ず受講して理解すること。<BR>さらに基礎科目(物理)の履修を指示された者は、これも必ず受講して理解する必要がある。
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 60  %授業内容全般の理解を評価する 
2小テスト/レポート 20  %直近の授業内容の理解を確認し評価する 
3受講態度 20  %出席状況等を評価する 
[教科書]
  1. Peter Atkins, Julio de Paula 著、千原秀昭、中村亘男 訳, アトキンス 物理化学(上) 第8版, 東京化学同人, ISBN:9784807906956
  2. Peter Atkins, Julio de Paula 著、千原秀昭、中村亘男 訳, アトキンス 物理化学(下) 第8版, 東京化学同人, ISBN:9784807906963,
    (平成24年度より教科書が変更になった。 この授業は内容が多岐に渡るため、教科書が上下巻とも必要である。どちらも他の物理化学の授業でも使用する。)

  3. 物理化学で用いられる量・単位・記号 要約版, 日本化学会,
    (ISBNはない。第1週目の授業で使用する。)
[参考書]
  1. J. G. Frey, H. L. Strauss 著、(独)産業技術総合研究所計量標準総合センター 訳, 物理化学で用いられる量・単位・記号 第3版, 講談社サイエンティフィク, ISBN:9784061543591,
    (http://www.nmij.jp/public/report/translation/IUPAC/)
[講義項目]
物理化学の基本<BR>  1. 種々の物理量の定義と単位<BR>気体の巨視的な性質<BR>  2. 理想気体<BR>  3. 実在気体<BR>  4. ファンデルワールスの式<BR>気体の微視的な性質<BR>  5. 運動論モデル<BR>  6. 分子の衝突<BR>  7. 微視的な性質と巨視的な性質<BR>量子化学の初歩<BR>  8. 量子力学の起源<BR>  9. シュレーディンガー方程式と波動関数<BR> 10.エネルギーと準位<BR>統計熱力学の初歩<BR> 11.状態の分布<BR> 12.内部エネルギーとエントロピー<BR> 13.分配関数<BR>まとめ<BR> 14.総括<BR> 15.理解の確認
[教育方法]
教科書に基づき解説する。<BR>理解を深め確認するため、随時小テストを行い、解説することで復習する。
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
(未登録)
[その他]
教科書に掲載されている演習と問題を解いて復習すると理解に役立つ。