授業科目名				担当教員
基礎物理学II				舛谷 敬一
時間割番号	単位数	コース	履修年次	期別	曜日	時限
254220	2	CE・過年度生	1	後期	金	II
［概要］
工学を専攻する学生にとって、物理学は重要な基礎科目の一つである。特に、力学は物理学の中で最も基本的な部門であり、様々な基礎的概念を理解する上で必須である。この講義の前半では、基礎物理学Ｉ及び演習に続いて、微積分やベクトル演算などの数学的方法を用いながら、主に質点系・剛体の力学を学び、様々な例に対して応用できることを目標とする．また、講義の後半では、力学を基礎として物理学の基礎科目の一つである熱力学を学び，その諸概念を理解し、簡単な例について応用できることを目標とする。応用例には土木環境工学に関係の深いものを選びたい。
［具体的な達成目標］
１．簡単な２体問題の運動方程式が書け，それを解くことができる。（１５％） <BR>２．多体問題での基本的性質を理解し，質量中心の運動を求めることができる。（１５％） <BR>３．剛体の運動の基本原理を理解し、簡単な系について運動を解くことができる。（４０％） <BR>４．熱力学の第一法則を理解し，それを理想気体等の簡単な例について応用できる。（１５％）<BR>５．熱力学の第二法則を理解し、それを熱機関等の簡単な例について応用できる。（１５％）
［必要知識・準備］
基礎物理学Ｉの知識と理解が必要である。
［評価方法・評価基準］
No 評価項目 割合 評価の観点 1 試験：期末期  60  % 授業理解力、論理的思考能力：講義内容全体について基礎的及び応用的な問題が解ける。  2 試験：中間期  20  % 授業理解力、論理的思考能力：講義内容前半について基礎的及び応用的な問題が解ける。  3 小テスト／レポート  10  % 授業理解力、論理的思考能力：前回の講義内容について基礎的及び応用的な問題が解ける。  4 受講態度  10  % 授業理解力、日常的勉学努力：当該講義内容について基礎的な概念が説明できる。
［教科書］
原 康夫, 理工系の基礎物理　力学, 学術図書出版社, ISBN:978-4-87361-093-1 江幡 武・内田 和喜男・坪田 博明, 基礎物理コース　熱学, 学術図書出版, ISBN:978-4-87361-083-2
［参考書］
演習書（問題の解説が詳しくなされているもの）を各自購入されたい。
［講義項目］
第１回　二体問題１：質量中心と相対座標 <BR>第２回　二体問題２：角運動量、エネルギー <BR>第３回　多体問題 <BR>第４回　演習（二体問題、多体問題）<BR>第５回　剛体の運動方程式 <BR>第６回　剛体の力の釣り合いと重心 <BR>第７回　固定軸まわりの剛体の回転 <BR>第８回　剛体の平面運動 <BR>第９回　剛体のいろいろな運動 <BR>第１０回　中間評価：１から９のまとめ<BR>　　　　　温度と熱<BR>第１１回　気体分子運動論<BR>第１２回　熱力学の第一法則と熱機関 <BR>第１３回　熱力学の第二法則<BR>第１４回　熱力学の応用<BR>第１５回　最終評価：全体の総括
［教育方法］
講義、演習、レポートを適宜組み合わせて授業を進める。 <BR>簡単な演示実験を取り入れて、実際の物理現象に対する理解を深める。
［JABEEプログラムの学習・教育目標との対応］
《土木環境工学科》 B.技術者としての知的基盤の形成 　土木環境工学の専門知識習得に必要となる数学、自然科学及び情報処理の基礎学力を身に付け、土木環境技術者としての知的基盤を形成する。 ◎
［その他］
オフィスアワー：木曜日４時限、研究室（Ｔ１−４０１） <BR>　　　　　　　　メール等で連絡してから来室して下さい。 <BR>　　　　　　　　（別の時間に対応することも可能です。）