授業科目名
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地球化学
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時間割番号
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191007
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担当教員名
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松本 潔
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開講学期・曜日・時限
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後期・木・II
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単位数
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2
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<対象学生>
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(未登録)
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<授業の目的および概要>
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地球化学は、地球の営みを化学的に解き明かす学問である。本授業では、私達が暮らす地球の表層環境、即ち大気圏、水圏、生物圏に関する地球化学の基礎を学ぶ。<BR> まず最初に、地球化学の理解に必要な基礎的な化学について学習する。次に、太陽系の他の惑星や過去の地球環境の変動に関する化学的特徴を学ぶ。続いて、大気圏、水圏、生物圏、地圏の化学的特徴を学習する。最後に、地球表層環境における水循環と物質循環について学び、今日の地球環境が成立し維持されているメカニズムの理解を目指す。
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<到達目標>
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放射化学や同位体化学など、地球化学の理解に必要な基礎的な化学について理解する。そして、地球を構成する物質の特性と、その分布と循環が地球環境の成立と維持に深く関わっていることを理解する。
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<授業の方法>
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プリントを配布し、これを基に板書を行なう。必要に応じてスライドも用いる。
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<成績評価の方法>
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No | 評価項目 | 割合 | 評価の観点 |
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1 | 試験:期末期 | 50 % | 論述式の試験を行ない、講義内容の理解度を評価する。 | 2 | 小テスト/レポート | 35 % | 小テストを授業中に課し、講義内容の理解度と応用力を評価する。 | 3 | 受講態度 | 15 % | 出席を評価する。 |
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<受講に際して・学生へのメッセージ>
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水を含めた物質の分布と循環は、地球環境の成立と維持に深くかかわっています。これを理解するには、物質のふるまいを記述する化学が大変役に立ちます。地球上での物質の分布と循環を化学的に解き明かし、地球環境の成立と維持のメカニズムを探る学問、それが地球化学です。現在の地球環境は、物質の循環が織り成す絶妙なバランスの一局面と捉えることができ、地球環境問題と呼ばれる現象の多くは、このバランスが崩れ、新たな平衡系へシフトする現象と考えることができます。私達が暮らす地球の環境がどのように維持されているのかを知ることは、自らが暮らす星について知ることであり、私たちの生活をより豊かにすることに繋がります。このような視点で、講義にのぞんでほしいと思います。<BR><BR>なお、本授業を受講するには、前期開講の「環境科学概論」を受講しておくことを勧めます。また、高等学校の数学、化学、地学の知識は、本授業を理解する上で不可欠です。これらの勉強が不十分と思う学生は、予め復習するなどして補っておいてください。
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<テキスト>
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- 特になし
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<参考書>
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- 授業中に示す。
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<授業計画の概要>
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1.地球化学とはどんな学問か(第1回)<BR>2.地球化学を理解するための基礎化学(第2〜7回)<BR>3.地球の生い立ちと化学的特徴(第8〜9回)<BR>4.今日の地球表層環境の化学的特徴(第10〜12回)<BR>5.水循環と物質循環(第13回)<BR>6.地球化学と地球環境問題(第14回)<BR>7.全体の復習と総括評価(第15回)
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