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授業科目名 地球環境史I
時間割番号 190201
担当教員名 石垣 武久
開講学期・曜日・時限 後期・金・II 単位数 2
<対象学生>
ソフトサイエンス課程
<授業の目的および概要>
地質学的時間スケールの中での地球環境の歴史ーその中でも我々に身近な最近の約260万年間である新生代第四紀の環境の歴史をたどります。過去の環境を知るための、地質学的・地球化学的な研究方法についても解説します。これからの地球環境を考えるためにも、(1)人類が誕生してからの地球環境の歴史を知ること、(2)過去の地球環境はどのような方法で調べられているかを理解することを、この授業の目的とします。
<到達目標>
過去の地球環境はどのような方法で調べられているかを理解し、人類が誕生してからの地球環境の歴史を知る。
<授業の方法>
講義。できるだけ写真や図を見せる予定です。図や表などの資料はプリントして配布しますが、板書を多くするつもりです。授業の中で何回か小テストをおこないます。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 50  %講義内容の理解度と論理的な表現力を重視して評価します。 
2小テスト/レポート 50  %講義内容の理解度と内容への関心・意欲をみるための小テストを、講義の中で、できるだけ多くおこなうつもりです。 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
毎回、講義終了時に質問を書いてもらいます。質問の内容によっては、成績に加点することがあります。<BR>後期に開かれている「地球環境史II」の受講を予定している人は、その前に、この「地球環境史I」を受講することを勧めます。
<テキスト>
  1. 特に指定しませんが、下記の参考書に挙げた『チェンジング・ブルー 気候変動の謎に迫る』を購入することを薦めます。
<参考書>
  1. 大河内直彦, チェンジング・ブルー 気候変動の謎に迫る, 岩波書店, ISBN:9784000062442,
    (やや専門的な内容ですが、良書です。)

  2. J.インブリー、K.P.インブリー, 氷河時代の謎をとく, 岩波書店,
    (絶版です。図書館にあります。)

  3. 町田洋・大場忠道・小野昭・山崎春雄・河村善也・百原新 編著, 第四紀学, 朝倉書店, ISBN:4254160364
  4. 田渕洋 編著, 自然環境の生い立ち[第三版] −第四紀と現在, 朝倉書店, ISBN:4254160410
  5. 小野有五・五十嵐八枝子, 北海道の自然史, 北海道大学図書刊行会, ISBN:4832993410,
    (タイトルは「北海道の」となっていますが、北海道だけに限らず、第四紀とはどのような時代か、どのようにして研究が進められるかなどが、わかりやすく書かれています。)
<授業計画の概要>
 以下の内容を、14回に分けておこない、第15回に、総括評価・まとめをおこないます。質問や小テストの結果によっては、内容を変更することがあります。<BR>1.地球環境史研究の特徴と地球環境史概観<BR>2.第四紀の環境変遷<BR> 2.1 氷河時代の発見<BR> 2.2 氷河<BR> 2.3 過去の氷河の証拠<BR> 2.4 氷期と間氷期<BR> 2.5 ミランコビッチサイクルの発見<BR> 2.6 深海底からの情報<BR> 2.7 ミランコビッチサイクルの再評価<BR> 2.8 氷床ボーリングコアからの情報<BR> 2.9 ダンスガード・オシュガーサイクル<BR> 2.10 氷河性海面変動<BR> 2.11 古環境指標<BR> 2.12 最終氷期野世界<BR>3.気候変動の原因<BR>4.第四紀の日本列島