山梨大学電子シラバス>検索結果一覧>授業データ



授業科目名 有機化学
時間割番号 162645
担当教員名 入山  裕
開講学期・曜日・時限 前期・月・I 単位数 2
<対象学生>
理科教育専修及び環境科学コース
<授業の目的および概要>
 生物の組織はどれも有機化合物から成り立っている。われわれが食べる食品も、医薬品も、生活に必要な様々な物質も多くは有機化合物から成り立っている。有機化合物の化学を学ぶことは、生命や生物を理解するために必須である。この講義では、有機化合物の構造と結合、分子の形、対称性、命名法、反応機構、反応速度と熱力学等について学ぶ。また、分子が大きいとか複雑であるとかに関係なく、含まれる官能基によって有機化合物の反応性等の化学的な性質が支配されていることを学ぶ。
<到達目標>
有機化合物の化学結合から立体的な形が想像できる。有機化合物の基本的な官能基を識別できる。代表的な有機化合物の名称と構造式がわかる。化合物群ごとの特徴がわかる。代表的な反応機構を説明できる。
<授業の方法>
・教科書を中心とした講義を行います。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 40  %基礎的な有機化学に対する理解力、論理的思考能力を問う記述式試験を行う。 
2試験:中間期 40  %基礎的な有機化学に対する理解力、論理的思考能力を問う記述式試験を行う。 
3小テスト/レポート 10  %習熟度を確認する簡単な問題。 
4受講態度 10  %授業に取り組む姿勢。 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
有機化学の入門書は図書館にも多数収蔵されています。講義では十分に理解できなかった点は、教科書ばかりでなく他の入門書を参考にするなどして、有機化合物の反応性や物性に親しむ努力をしてください。
<テキスト>
  1. マクマリー有機化学概説 第6版, 東京化学同人, ISBN:9784807906628
<参考書>
(未登録)
<授業計画の概要>
 以下の予定で進める計画ですが、小テストの結果から判断して、十分な理解が得られなかった内容があった場合には、計画通りに進めないこともあります。その場合には、後半に予定している項目まで講義出来ないことがあります。<BR>1ー3週<BR> 原子の構造、化学結合、混成軌道、IUPAC命名、置換基、異性体、有機化合物の見分け方、<BR> 身近な有機化合物<BR>4ー7週<BR> アルカン、アルキル基、アルカンの性質、ニューマン投影図、アルケン、幾何異性、<BR> アルカンの電子構造、求電子付加反応、マルコフニコフ則、反応エネルギー図<BR>8ー11週<BR> 共役、芳香族性、共鳴、芳香族化合物、芳香族求電子置換反応、置換基効果<BR>12ー15週<BR> 極性反応とラジカル反応、反応機構、結合の解裂、反応速度と熱力学、立体化学、<BR> キラリティー、光学活性、求核置換反応、脱離反応、ハロゲン化アルキルの反応、<BR> アルコールの反応