授業科目名
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学校教育相談論
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時間割番号
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160471
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担当教員名
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谷口 明子
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開講学期・曜日・時限
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前期・木・III
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単位数
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2
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<対象学生>
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1〜4年生、科目履修生
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<授業の目的および概要>
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不登校,いじめ,発達障害等,近年の学校現場には課題が山積しており,教育相談へのニーズは高まる一方です。本講義では,カウンセリング理論と技法の基礎,及び,幼児・児童・生徒理解の理論と方法について,体験的なワークやVTR視聴を織り交ぜながら学習します。カウンセリングに関しては,子ども本人のみならず,保護者対象の相談や,スクール・ソーシャル・ワーカーや医療機関等の他機関との連携やコンサルテーションについても,その特徴や留意点について学びます。
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<到達目標>
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本講義では,近年注目されている学校臨床を大きなテーマとし,教師として必要なカウンセリングの基礎的知識とスキルを習得することを目的とします。幼児・児童・生徒を理解し,不登校・いじめ・発達障害等子どもたちの抱える諸問題に対し,カウンセリング・マインドに基づいた適切な対処ができるよう,基本的な理論と技法の習得をめざします。
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<授業の方法>
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基本的には講義形式ですが、グループワークやDVD視聴などを織り交ぜながら進めます。グループ・ディスカッションは,他者の意見から学ぶ貴重な機会ですので,学生の皆さんの積極的な参加を望みます。
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<成績評価の方法>
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No | 評価項目 | 割合 | 評価の観点 |
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1 | 試験:期末期 | 80 % | ・学校におけるカウンセリングについての基礎知識および技法を習得できているか。 幼児・児童・生徒を理解するための理論と方法について習得できているか。 いじめ・不登校・発達障害など現代教育現場が抱える諸問題について理解できているか。 | 2 | 小テスト/レポート | 5 % | 小課題テーマについて論理的に思考し、自分自身の考えを適切に表現することができたか。 | 3 | 受講態度 | 15 % | 授業に出席したか。積極的に授業に参加したか。 |
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<受講に際して・学生へのメッセージ>
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出席が全授業回数の3分の2に満たない場合は、単位の認定を行いません(但し、教育実習等公欠は除きます)。受講生である学生とともに授業を創り上げていきたいので、受講生の積極的参加と行動力に期待しています。<BR>*オフィスアワーは木曜日4時限目に設定しています。
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<テキスト>
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- 春日井敏之・伊藤美奈子編, よくわかる教育相談, ミネルヴァ書房
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<参考書>
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- 中野明徳編, DVDで見る 教育相談の実際, 東洋館出版
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<授業計画の概要>
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第1回:学校教育相談とは:学校教育相談の歴史と特徴<BR>第2回:カウンセリングの基礎理論:パーソナリテイと生涯発達の理論<BR>第3回:カウンセリングの技法(1):精神分析・来談者中心療法<BR>第4回:カウンセリングの技法(2):行動療法・認知療法・認知行動療法<BR>第5回:教育とカウンセリング:教育実践の中での相談活動の位置づけ<BR>第6回:カウンセリング・マインドとは何か<BR>第7回:児童・生徒の理解(1):他者理解と自己理解<BR>第8回:児童・生徒の理解(2):アセスメント<BR>第9回:不登校・いじめの理解と支援<BR>第10回:発達障害の基本理解<BR>第11回:開発的カウンセリング/連携とコンサルテーション<BR>第12回:困った保護者への対応<BR>第13回:キャリア・カウンセリングの基礎<BR>第14回:教育相談理念を活かした教育活動:特別支援教育における支援<BR>第15回:総括評価・まとめ
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