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授業科目名 現代社会と教育
分類・系統社会科学 社会系
時間割番号 063243
担当教員名 日永 龍彦/伊藤 亜希子
開講学期・曜日・時限 前期・水・II 単位数 2
<対象学生>
1、2、3、4年生
<授業の目的および概要>
教育は現代社会の中で生きていく上で不可欠なものとなっており、一人ひとりに保障される権利として位置づけられている。しかし、格差社会の進展の中で、貧困層や在日外国人など、教育を受ける権利が侵害されている人々がいる。この授業では、教育を受ける権利の意義を歴史的にふまえながら理解し、それが侵されている現状と是正に向けた取り組みについて、制度・政策や教育現場の側面から具体的に検討することを目的とする。
<到達目標>  到達目標とは
No重要度目標詳細
1知識と視野・現代の日本社会に、どのような差異をもった人々が存在するのか、特に教育に関わる場で、その差異がどのように扱われているのかを理解する。
・格差社会と言われる現在の日本社会の現状とその背景について、社会や経済の変化の中で理解する。
2 能力と技能・格差社会の現状を数量的なデータから読みとることができる。
・自分の意見を文書にまとめて表現できる。
3 人間性と倫理性・スモールグループでのディスカッションに参加し、自分とは異なる意見を持つ他者の存在に気づく。
・現代社会において個々人がどのように行動すべきかを考える。
<授業の方法>
必要に応じて受講生各自が事前に調べてきたことを基に授業を行ったり、グループディスカッションを行うなど、双方向的な授業方法を採り入れていく。また、定期的に受講生が自らの学習状況を振り返るとともに、学期末に自分自身が何を学んだか振り返る機会を持ち、学習の定着を図りたい。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1受講態度 50  %学習日誌、コンセプトマップ作成等による授業内外での学習状況、課題への取り組み状況を評価対象とする。 
2発表/表現等 50  %学習成果物(中間レポート1回、期末レポート1回、ポスター発表)を評価対象とする。 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
授業時間外での予習や復習などの学習を受講者が行ってくることを前提に、授業を進めていきます。
<テキスト>
  1. 必要に応じて資料を配付します。
<参考書>
  1. 岩川直樹、伊田広行編著, 『貧困と学力』(未来への学力と日本の教育8), 明石書店, ISBN:978-4-7503-2595-8
  2. 阿部彩, 『子どもの貧困―日本の不公平を考える』, 岩波新書, ISBN:978-4-00-431157-7
  3. 佐藤郡衛, 『改訂新版 国際化と教育―異文化間教育学の視点から―』, 放送大学教育振興会, ISBN:978-4-595-23617-4
  4. 東京大学学校教育高度化センター編, 『基礎学力を問う―21世紀日本の教育への展望』, 東京大学出版会, ISBN:978-4130513166
  5. 佐久間孝正, 『外国人の子どもの教育問題―政府内懇談会における提言』, 勁草書房, ISBN:978-4326298976,
    (この他、授業中にリーディングリストを配布します。)
<授業計画の概要>
(受講生の理解度によっては、修正をすることがあります)<BR>第1回 オリエンテーション、1.格差社会の現状:格差社会の中でどのような人々が問題を抱えているのか(1)<BR>第2回 1.格差社会の現状(2)<BR>第3回 2.社会的・経済的に弱い立場にある人々のための教育機会:格差拡大の背景と教育機会の不均等について(1)<BR>第4回 2.社会的・経済的に弱い立場にある人々のための教育機会(2)<BR>第5回 2.社会的・経済的に弱い立場にある人々のための教育機会(3)<BR>第6回 3.外国にルーツを持つ人々のための教育機会:学校や地域における受け入れ、その中での差異の扱いについて(1)<BR>第7回 3.外国にルーツを持つ人々のための教育機会(2)<BR>第8回 3.外国にルーツを持つ人々のための教育機会(3)<BR>第9回 3.外国にルーツを持つ人々のための教育機会(4)<BR>第10回 4.教育を受ける権利:教育を受ける権利を巡る歴史的変遷、教育を受ける意味について(1)<BR>第11回 4.教育を受ける権利(2)<BR>第12回 4.教育を受ける権利(3)<BR>第13回 5.教育機会を保障する方策を考える:今日の教育に関わる施策を素材に格差是正や教育機会の保障に向けた具体的方策を考える(1)<BR>第14回 5.教育機会を保障する方策を考える(2)<BR>第15回 授業の総括・学習の振り返り・授業アンケート
<JABEEプログラムの学習・教育目標との対応>
《コンピュータ・メディア工学科 情報メディアコース》
(C) 科学技術が社会や自然に及ぼす影響や効果までを考慮できる多面的な地球的視野を会得し、国際的なコミュニケーションを可能とする基礎能力を修得する。