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授業科目名 住まいの地方性
分類・系統社会科学 社会系
時間割番号 063211
担当教員名 田中  勝
開講学期・曜日・時限 前期・火・I 単位数 2
<対象学生>
全学生対象
<授業の目的および概要>
日本の住まいは地域の気候・風土、歴史、文化、生活様式などと深く関わりながら現在に至っている。特に日本の伝統的な住まいは良好なまちなみ・景観を形づくってきた。この授業では日本各地の多様な住まいを取り上げ、材料・構法、間取り、空間構成、住宅規模・水準、外観デザイン、住み方等にみる「地方性・地域性」の実態とその形成要因について解説する。なお授業のなかでは各地の民家や地域型木造住宅のペーパークラフトづくりを通して地域に根ざした住まいづくりへの理解を深める。
<到達目標>  到達目標とは
No重要度目標詳細
1知識と視野住居学、建築学、都市計画学の基礎を身につけ、また日本各地の住文化や住み方の伝統に目を向けることにより、地域に根ざした快適な住まい・まちづくりの方法を提案することができる。
<授業の方法>
授業はDVD、写真、プリント、統計資料、パワーポイント等を用いて講義形式で進める。数回の課題リポートを課す。授業の一部に沖縄県、青森県、山梨県の民家や現代住宅のペーパークラフトづくりの時間を確保する。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 30  %授業理解力、情報収集/整理力、論理的思考能力等 
2受講態度 10  %日常的勉学努力 
3発表/表現等 20  %快適な住生活と住文化継承に向けた提案(独創性、表現力) 
4その他 40  %伝統民家の空間分析(論理的思考能力、問題解決能力等) 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
(1)建築学や住居学、小・中・高の住教育に興味のある学生の受講を歓迎します。<BR>(2)教材費(ペーパークラフト代、約600円)がかかります。<BR>(3)授業中に授業とは関係のないことをしている学生は退出してもらうことがあります。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. 眞嶋二郎、田中勝, 住まいの地方性・地域性, 日本統計協会, ISBN:4822325458
  2. 住田昌二ほか, 現代住宅の地方性, 勁草書房, ISBN:4326700254
  3. 地域と住宅, 勁草書房, ISBN:4326700459
  4. 眞嶋二郎・田中勝ほか, 地域からの住まいづくり, ドメス出版, ISBN:4810706346
  5. 住まい・まちづくり学習研究会, 地域の住まい学習, ドメス出版, ISBN:9784810706871
<授業計画の概要>
1.住まいの地方性・地域性とは何か。〔授業内容・方法等の説明〕<BR>2.日本の住宅事情〔住まいのキーナンバーから日本の住宅事情を読み解く〕<BR>3.地域の住まいと住生活(1)−北海道〔代表的な地域の住まいの特徴を知る〕<BR>4.地域の住まいと住生活(2)−青森県〔代表的な地域の住まいの特徴を知る〕<BR>5.地域の住まいと住生活(3)−富山県〔代表的な地域の住まいの特徴を知る〕<BR>6.地域の住まいと住生活(4)−高知県(代表的な地域の住まいの特徴を知る)<BR>7.住宅構法・材料〔多様な構法の長所・短所と地域との関わり〕<BR>8.地域の住宅平面と住み方〔住宅の平面図が読めるようにする〕<BR>9.良好なまちなみ・景観の形成−竹富島〔伝建地区指定などの取り組みと事例紹介〕<BR>10.民家再生と住文化〔古民家再生の意義と事例紹介〕<BR>11.山梨の住まいと甲斐の家プロジェクト〔山梨の住まいやまちにはどのような特徴があるか〕<BR>12.地域に根ざした住まいづくり〔山梨の気候・風土に根ざした住まいのデザイン〕<BR>13.ペーパークラフトの制作<BR>14.ペーパークラフトの制作<BR>15.ジュリー(学生による発表と講評)<BR><BR>なお授業内容は受講者数等によって変更したり、入れ替えることがあります。
<JABEEプログラムの学習・教育目標との対応>
《機械システム工学科機械デザインコース》
(A)【機械工学の意義】
幸福・福祉の意義,自然と社会との係わりが理解でき,これらに及ぼす機械工学の影響が理解できる能力を身につける.
《電気電子システム工学科》
A-1:人としての常識を持ち,人の社会性を認識する
人間形成科目部門を通じて自分を取り巻く環境の中で円滑かつ持続的に活動を続けるための常識を身につけるとともに,テーマ別教養科目部門の内,「文化系」「社会系」「国際交流系」の科目を通じて歴史や様々な文化,社会の仕組みを理解し,社会人としての良識と倫理,多様な価値観を理解する広い視野を備える
 
《コンピュータ・メディア工学科 コンピュータサイエンスコース》
(A)情報処理技術者としての自らの活動が自然や社会,人に与える影響を理解し,問題解決にあたることができる知識と技術,およびコミュニケーションスキルを習得する
《コンピュータ・メディア工学科 情報メディアコース》
(C) 科学技術が社会や自然に及ぼす影響や効果までを考慮できる多面的な地球的視野を会得し、国際的なコミュニケーションを可能とする基礎能力を修得する。
《土木環境工学科》
A.技術者の責務の自覚
 土木環境技術が人間社会や自然環境の変化に及ぼす効果・影響を理解し、自然と調和した人類の持続的発展のために土木環境技術者が果たすべき責務を自覚する。