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授業科目名
生化学1
担当教員
大塚 稔久/馬淵 正/加藤 梧郎/担当教官
時間割番号
単位数
履修年次
期別
M004052 4 2 通期
[学習目標]
生化学の体系を生化学1と生化学2で分担して講義する。生化学1の学習目標は下記の通りである。<BR>1)タンパク質の組成と構造の基礎を説明できること。<BR>2)酵素の作用機序と調節機構を説明できること。<BR>3) 遺伝子の構造と機能を説明できること。<BR>4) 染色体DNAの構成及び維持機構(複製、組換え、変異の修復)の基礎を説明できること。<BR>5) 生体物質の代謝(同化と異化)の恒常性維持における意味を理解し説明できること。<BR>6) 代謝系におけるクエン酸回路の意味を理解し説明できること。<BR>7) 高エネルギー化合物のもつ意味及び生体におけるエネルギー生産機構の基礎を説明できること。<BR>8)タンパク質の分解と調節機構を説明できること。<BR>9)タンパク質の分解により生じたアミノ酸の異化と合成の基本的な反応機序を理解し、<BR>糖や脂肪酸代謝の反応との類似点を説明できること。<BR>10)ヌクレオチドの生合成過程とその代謝についての基礎を説明できること。<BR>11)種々の細胞機能が細胞骨格に依存して遂行されることを把握し、細胞骨格を構成するタンパク質について説明できること。<BR>12)ミトコンドリアDNAの構成及び染色体DNAとは異なる独自の遺伝子発現機構の特徴を説明できること。<BR>13)組換えDNA技術の基礎を説明できること。<BR><BR><BR>実習では、遺伝子操作技術の基礎を理解し、実験操作に習熟するとともに実験を通して遺伝子の物質的実体がDNAであることを理解することを目的とする。具体的には大腸菌へ遺伝子を導入することで遺伝形質転換を行う。また、組換えDNAを導入した大腸菌からDNAを抽出し、その構造を解析する。
[授業計画
講義は体系的に進んでいくので、欠席すると、その後をフォローすることが難しくなることに注意してください。不定期ですが、講義の最後に小テストを行う事があります。<BR><BR>前期<BR> 4月12日	 1 生化学と医学(1)(1大塚)<BR>		 2 生化学と医学(2)(2宮澤)<BR> 4月19日 	 3 アミノ酸とペプチド(1加藤)<BR>		 4 タンパク質:一次構造、高次構造(1加藤)<BR> 4月26日	 5 タンパク質:ヘモグロビン(1加藤)<BR>		 6 酵素:基本概念と反応速度論作用機構(1大塚)<BR> 5月10日	 7 酵素:触媒の分子機構(1大塚)<BR>		 8 酵素:活性の調節機構(1大塚)<BR> 5月17日	 9 DNA、RNAと遺伝情報の流れ(1大塚)<BR>		10 DNA複製・組換え・修復(1)(1馬淵)<BR> 5月24日	11 DNA複製・組換え・修復(2)(1馬淵)<BR>		12 RNAの合成とプロセシング(2齋藤)<BR> 5月31日	13 タンパク質合成(2望月)<BR>		14 タンパク質の高次構造形成と輸送(2望月)<BR> 6月 7日	15 遺伝子発現の制御(2宮澤)<BR>		16 糖質(2宮澤)<BR> 6月14日	17 脂質(2宮澤)<BR>		18 複合糖質(2宮澤)<BR> 6月21日	19 細胞膜と膜タンパク質(2宮澤)<BR>		20 in vivo molecular biology(2愛媛大学 今村健志教授)<BR> 6月28日	21 シグナル伝達経路(1)(2宮澤)<BR>		22 シグナル伝達経路(2)(2宮澤)<BR><BR>後期<BR>10月 4日	23 生体高分子(1大塚)<BR>		24 代謝:基本概念と設計(1馬淵)<BR>10月11日	25 解糖と糖新生(1)(2宮澤)<BR>		26 解糖と糖新生(2)(2宮澤)<BR>10月18日	27 クエン酸回路(1加藤)<BR>                28 酸化的リン酸化(1)(1馬淵)<BR>10月25日	29 酸化的リン酸化(2)(1馬淵)<BR>		30 ペントースリン酸経路(2望月))<BR>11月 1日	31 グリコーゲン代謝(2齋藤)<BR>		32 脂肪酸代謝(β酸化)(2望月)<BR>11月 8日	33 脂肪酸と脂質の合成(2望月)<BR>		34 リポタンパク質(2望月)<BR>11月15日	35 コレステロール代謝(2望月)<BR>		36 タンパク質の分解(1加藤)<BR>11月22日	37 タンパク質代謝回転とアミノ酸異化作用(1)(1加藤)<BR>		38 タンパク質代謝回転とアミノ酸異化作用(2)(1加藤)<BR>11月24日	39 アミノ酸の生合成(1加藤)<BR>		40 ヌクレオチドの生合成と代謝(2宮澤)<BR>11月29日	41 代謝の統合(2齋藤)<BR>		42 遺伝子とゲノムの探究(1)(1大塚)<BR>12月 1日	43 遺伝子とゲノムの探究(2)(2宮澤)<BR> 		44 細胞骨格(1大塚)<BR>12月 6日	45 薬の開発(2宮澤)<BR>  		46 ミトコンドリア(1)(1馬淵)<BR>12月 8日	47 ミトコンドリア(2)(1馬淵)<BR>		48 シナプスの一生(1慶應大学・生理、柚崎通介教授)<BR>12月13日	49 (分子生物学会のため休講)<BR>		50 (分子生物学会のため休講)<BR>12月15日	51 (分子生物学会のため休講)<BR>		52 (分子生物学会のため休講)<BR>1月10日	53 がんの生物学(1)(2宮澤)<BR>		54 がんの生物学(2)(2齋藤)<BR>1月12日	55 シナプス回路形成のイメージング(1萩原)<BR>		56 遺伝子(実習前講義)(1馬淵)
[到達目標]
 将来、優れた医師、医学者になりたいという意欲を高めるために、生化学・分子生物学の基礎を理解する。そして、生化学・分子生物学の研究が、医学の進歩に如何に重要であるかを認識する。   
[評価方法]
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 90  %中間期と期末期の総合点で評価します。 
2小テスト/レポート課題 10  %実習への積極性とレポートを評価します。 
[教科書]
(未登録)
[参考書]
  1. ストライヤー 生化学, 東京化学同人, ISBN:9784807906833
  2. ヴォート 生化学 上下, 東京化学同人, ISBN:4807906070