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授業科目名
学部入門ゼミ(ECE)
担当教員
佐藤  弥
時間割番号
単位数
履修年次
期別
M003021 2 1 前期
[学習目標]
 ECEは、医学部に入学したばかりの学生が早期に臨床現場を体験する実習である。多くの医学生は、医師になる強い意志をもって入学してきているはずではあるが、現実の病院や臨床現場を知る機会に恵まれていたとはいえない。これから取り組む医学、医療が何のためにあるのかをよく理解していない学生がいることは、医学教育上の大きな課題である。多くの入学生が将来働くことになる病院で、その医療の一部を早期に体験し、今後の学習に何が必要かを考える契機が必要である。そして、自ら、今後6年間の学習に対する意欲を維持する意欲を持つ必要がある。<BR> ECE実習の事前学習としては、臨床倫理(医の倫理)についての講義や、地域医療の現場におられる先生方を外部医療機関より招いての講義も実施する。
[授業計画
国立甲府病院、市立甲府病院をはじめ県内の13程度の病院にて、2日間、5〜10名単位で、看護師の補助を行う。今年度より、2日間×2クールで行うこととした。病院により実習内容に多少の違いはあるが、医療スタッフ、患者さんとのコミュニケーションが上手くとれることを期待している。病院はすべて、公共交通手段および徒歩等で到達できる。<BR><BR>【事前講義】4限<BR>  6月16日:「地域病院における医師の役割−1」 飯富病院名誉院長 長田先生<BR>  6月23日:「ECE実習における事前学習−1」 臨床倫理学 香川教授<BR>  6月30日:「ECE実習における事前学習−2」 臨床倫理学 香川教授<BR>  7月 7日:「地域病院における医師の役割−2」 牧丘病院院長 古屋先生<BR>  7月14日:「ECE実習オリエンテーション」  地域医療学 佐藤教授<BR>  (※上記内容で予定しているが、都合により変更になることがある)<BR><BR>【実習期間】<BR>  日程1:平成23年9月13、14日<BR>  日程2:平成23年9月15、16日<BR><BR>【発表・討論会】<BR>  平成23年9月30日(2コマを予定)詳細については後日CNSへ掲示する。<BR><BR> 実習の全容については、平成23年度早期臨床体験(ECE)の手引きを参照のこと(7月初旬〜中旬頃配布予定)。<BR><BR> 香川教授による「ECE実習における事前学習−1・2」、佐藤教授による「ECE実習オリエンテーション」を欠席した者は、実習を受けることができないので注意すること(実習不参加は単位修得不可)。また、レポートの提出、発表・討論会への出席も必須事項である。特段の理由なく、レポート未提出、「発表・討論会」欠席の場合は、単位の修得が困難になる。<BR><BR>※この科目は地域医療学講座が担当するが、基本的に医学部全体の科目であり、判定も医学部教育委員会が行う。
[到達目標]
【一般目標】<BR> 医師になることの動機付けのために、現場に赴き、現場を見、体を動かす、対話することによって何かを感じることにより、これからの医学の学習に何らかのインパクトを受けること。<BR>【行動目標】<BR>1.ECE目的を理解する。<BR>2.病院での医療スタッフの役割を理解する。<BR>3.医療スタッフ、患者さんとのコミュニケーションをとることができる。<BR>4.現場で、特に医師の役割を実感し,よりよい医療者になるべく勉学への動機を高める。<BR>5.患者さんの持つ不安に対し、何が医療に必要かを考える。<BR>6.医療の現場で、患者さんに対する人格の尊重,思いやり,高齢者に対するいたわりの態度を身につける。<BR>7.体験したことを報告できる。
[評価方法]
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート課題 30  %実習を通じて感じてこと、反省点 
2発表/表現等 10  %実習内容の確認、グループの協調性 
3その他 60  %事前講義・実習への参加 
[教科書]
  1. ウィリアム・オスラー, 平静の心 -オスラー博士講演集-, 医学書院, ISBN:426012708X
  2. フィリップ・A・タマルティ, 臨床医をめざして -全人的アプローチ-, 医学書院, ISBN:4260135759
[参考書]
(未登録)