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授業科目名
自然科学系実験
担当教員
平  敬宏/秋山 真治/三井 和浩
時間割番号
単位数
履修年次
期別
M000232 2 2 前期
[学習目標]
自然科学系実験は、物理学(含む統計学)、化学、生物学の3科目に別れて実施する。各科目の照会は、各科目責任教員(物理学:秋山、 化学:三井、 生物学:平)へ問い合わせる事。いずれかの科目で、履修状況不良の場合は、他の科目も不合格となる。なお、履修免除者は、科目毎に異なるため事前の掲示(CNS等)に注意する事。<BR><BR>物理学実験<BR>様々な物理現象や数理現象について、そのしくみや法則性などを明らかにする実験や実験データの処理を実習し、理解を深め、身の回りの現象を科学的に見る眼を養い、分析する技能を修得する。同時に、実験を行う際に必須の心構えや態度を身につける。<BR><BR>化学実習<BR>化学実験を通して集中力や観察力を養い、化学の考え方や思考方法を学ぶとともに、化学薬品、ガラス器具の扱い方そして実験器具や装置の操作を習得し、実験に対する正しい姿勢を身につける。さらに実験廃棄物の処理についても学ぶ。<BR><BR>生物学実習<BR>生命現象を観察し、その原理、法則性を考察する能力を涵養するとともに、実験手法、機器の基本的取り扱い方、初歩的な生化学的技法の修得を目指す。また、どのような実験を企画・実施すれば生命現象の理解に結びつくかを理解する能力を身につける。
[授業計画
物理学実習<BR>5月19日(木)ガイダンスおよび実験データ処理の基礎実習(統計処理等)<BR> 	<BR>5月30日(月)6月6日(月)6月13日(月)<BR>  	前半(月曜)グループの実習 (各自のテーマは毎回実習書の中から指定する)<BR> 	<BR>5月26日(木)6月2日(木)6月8日(木)<BR>  	後半(木曜)グループの実習 (各自のテーマは毎回実習書の中から指定する)<BR><BR><BR>化学実習<BR><BR>説明会と下記の3つの課題について実験を行う。説明会は、講義棟1階1103講義室、実験は、つぎの内容で講義棟1階化学実習室で行う。<BR>1 中和滴定<BR>2 糖の実験<BR>3 化学反応速度の測定<BR><BR>5月16日(月)説明会(全員で行う)<BR> 	<BR>5月30日(月)6月6日(月)6月13日(月)<BR>  	前半(月曜)グループの実習 (グループ分け、実習内容は実習書に示す。)<BR> 	<BR>5月26日(木)6月2日(木)6月8日(木)<BR>  	後半(木曜)グループの実習 (グループ分け、実習内容は実習書に示す。)<BR><BR><BR><BR>生物学実習<BR>4グループ(約30名)に別れて、実施する。<BR><BR>テーマ1、光学顕微鏡の原理、基本操作法の理解およびプレパラート観察<BR>テーマ2、水棲生物の採集・観察から環境と棲息生物の関係理解<BR>テーマ3、油浸レンズ観察の原理、細胞径測定<BR>テーマ4、タンパク質定量法の修得と分光光度計基本原理の理解<BR>テーマ5、細胞分画法の理解と細胞核DNA調製と生化学的性質の理解<BR>テーマ6、染色体観察による体細胞分裂、減数分裂の理解<BR><BR>テーマは、グループ毎に異なる。実習テーマ毎に、集合場所、実習室、準備するものがことなる。実習日程、自分がどのグループに属するかを注意する事。<BR>実習説明は、講義棟2階1203講義室および1205講義室。実習は、実習棟2階 薬理学・生理学実習室および実習棟3階 微生物学実習室を使用する。忌引きなどやむを得ず欠席した場合は、後日補講を行う。<BR><BR>生物学実習日程<BR>4月はじめ	<BR>履修ガイダンス、健康診断修了後、実習書プリントを配布する。<BR>配布場所は、1203講義室を予定。<BR><BR>各実習の日程、実施教室、班分けは、CNSおよび講義棟1階に後日掲示する。<BR><BR>実習に必要な品物(筆記用具、白衣は各テーマ共通必需品)、実習初日から使用するので、準備を怠らないこと。<BR>テーマ1、ケント紙、色鉛筆<BR>テーマ2、ケント紙、色鉛筆、デジタルカメラ(採集場所撮影のため)<BR>テーマ3、グラフ用紙、電卓<BR>テーマ4、グラフ用紙、ケント紙、色鉛筆、デジタルカメラ(接写撮影可能なものが良い)<BR>テーマ5、ケント紙、色鉛筆、<BR>テーマ6、ケント紙、色鉛筆、<BR>白衣、ケント紙は、福利厚生棟「丸善」で購入可能。<BR>ケント紙は、A4サイズ10枚あれば十分。<BR><BR>なお、実習室には、実習に不要な物の持ち込みを一切認めない。カバンなどは、実習台内に収納する事(通路確保のため)。携帯電話電源は切ること(マナーモード不可)。実習室は飲食厳禁。
[到達目標]
物理学実習<BR>(知識)物理(数理)法則・実験方法・データ処理方法の知識を体系的に修得する。<BR>    修得した体系的知識で身の回りの現象を科学的に考察できる。<BR>(技能)自力で実験およびデータ処理ができる。<BR>    図や表を適宜使うなど、要点を押さえた読み易いレポートが書ける。<BR>(態度)段取りを工夫して手際よく実験およびデータ処理をおこなう。<BR>    実験の客観性と再現性を重視し、データの改ざん・ねつ造を絶対にしない<BR><BR>化学実習<BR>1)知識<BR> 1. 中和反応を酸・塩基の解離から説明することができる。<BR> 2. 糖の性質や構造的特徴や特有な反応を述べることができる。<BR> 3. 1次速度反応の測定と解析法を説明することができる。<BR>2)技能<BR> 1. 化学薬品の毒性、危険性を理解しその安全な取り扱いを習得し、実験廃棄物を処理できる。 <BR> 2. 保護メガネを着用するなど、安全に実験を行うことができる。<BR>3)態度<BR> 1. 実験中は手を動かすだけでなく、常に頭を使い実験の真髄は思考にあることを学ぶ。<BR> 2. 二人で組んで協力して実験を行うので、共同実験の精神を身につけて実験できる。<BR> 3. 必ず予習し、十分理解した上で考えながら実験を行う事ができる。<BR><BR>生物学実習<BR>知識<BR>1.光学顕微鏡の構造、原理、使用法、管理法(保管方法、レンズ洗浄法など)を説明できる。<BR>2.野外環境と棲息生物の関係を説明できる。<BR>3.タンパク質定量法を理解し、分光光度計の原理、使用法、マイクロピペット使用法を説明できる。<BR>4.油浸レンズ観察が行える。細胞径を測定出来る。<BR>5.遠心分離機の使用法を説明できる。<BR>6.染色体像観察から、体細胞分裂、減数分裂を説明できる。<BR>7.細胞分画方法を説明できる。<BR>8.核酸の抽出・精製方法、生化学的性質を説明できる。<BR>9.共同で、実験を実行できる。<BR>10.生命科学実験を企画できる。<BR><BR>技能<BR> 各種実験器具の取り扱い方を修得するとともに、調整法、保管法を身につける。生物材料の取り扱い方を修得する。<BR><BR>態度<BR> 生物学実習は、特に観察が重視され、観察から形態的特徴、生命反応の法則性を理解する事を目的とする。そのため観察には、漫然と見る、記録するのみならず、特徴(法則性)を見抜く能力、観察内容を分析する能力が評価される。スケッチ、実験記録をただレポートに記載するだけでは、低評価、または単位不認定となる。
[評価方法]
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート課題 50  %3実習とも、毎回の実習を行い、レポートを毎回提出することが合格の必須条件である。これに加えて、実習にとりくむ態度、および、提出したレポートを見て、上記の到達目標の達成度を判断し評価する。(レポート50%、実習態度50%を目安とする) 
2平常点/受講態度 50  %3実習とも、毎回の実習を行い、レポートを毎回提出することが合格の必須条件である。これに加えて、実習にとりくむ態度、および、提出したレポートを見て、上記の到達目標の達成度を判断し評価する。(レポート50%、実習態度50%を目安とする) 
[教科書]
  1. 物理学実習   プリントおよび平成23年度版実習書
  2. 平成23年度版 化学実習テキスト
  3. 生物学実習  プリントおよび配布実習書
[参考書]
  1. 菅民郎, 「Excelで学ぶ統計解析入門」, オーム社, ISBN:9784274065460.
  2. 菅民郎,福島隆司, 「Excelで学ぶ統計解析入門-Excel2007対応版」, オーム社, ISBN:9784274067723
  3. 高木隆司, 楽しい数理実験, 講談社サイエンティフィク, ISBN:9784061531376
  4. 東京大学教養部化学部会 編, 基礎化学実験 第2版 , 東京化学同人, ISBN:9784807906888
  5. 生物学実習:特に指定しない