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授業科目名 教育相談フィールドワーク論
時間割番号 550006
担当教員名 谷口 明子/酒井  厚
開講学期・曜日・時限 後期・水・II 単位数 2
<対象学生>
1年
<授業の目的および概要>
教育相談の技法と教育相談現場がかかえる今日的課題について、基礎的な知識を習得した上で、あらたな教育相談体制の実践的プランニングを行うことを目的とする。授業では、教育相談のロールプレイを交えながら教育相談の技法の基礎を体得すると同時に、相談事例の検討を行う。また、フィールドワークの理論と技法を演習形式で学習した後、グループに分かれてフィールドワークを行い、学校教育相談がかかえる実践的課題を把握し、今後の在り方として、現場データから協働的な相談援助体制の仮説的モデル生成を試みる。
<到達目標>
(ストレートマスター)<BR>・将来的にスクールリーダー役割を果たす基礎力のひとつとして、教育相談における基本的な面接技法を習得するとともに、学校教育相談現場がかかえる今日的課題について現場データに基いた理解に至る技法を獲得する。また、現場データから実践的理論仮説を立ち上げる経験をすることで、現場と実践理論の関連性に気づき、新しい学校づくりのための新たな実践理論を構築する力をつける。<BR>(現職教員)<BR>・学校現場における指導的リーダーとして、若手教員へのコンサルテーションを含めた教育相談における基本的な面接技法を習得するとともに、学校における教育相談体制づくりについての実践事例に関する知識を得る。また、現場データから仮説生成を行うフィールドワーク研究の経験から、現場データをもとに、当該現場の援助資源を最大限に活用した協働的相談援助体制の仮説的モデルを生成する力をつける。
<授業の方法>
ロールプレイ・事例研究およびフィールドワーク調査
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート課題 40  %レポート課題において開講時に明示した基準をみたいしているか 
2平常点/受講態度 20  %討論に積極的に参加しているか 
3発表/表現等 40  %フィールドワーク結果を適切に発表できているか 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
授業時間外の学習・作業がかなり多いので、そのつもりで参加してください。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. 箕浦康子編著, 『フィールドワークの技法と実際』, ミネルヴァ書房
  2. 箕浦康子編著, 『フィールドワークの技法と実際?:分析・解釈編』, ミネルヴァ書房
  3. その他、受講生の関心・必要に応じて随時紹介する。
<授業計画の概要>
第1〜4回では、ロールプレイを逐語録化し、非言語的なレベルも含めて、教育相談技法を獲得し、さらに児童生徒・保護者・同僚を対象とする相談事例を検討していく。第5〜7回では、フィールドワークの基本的技法について講義および演習形式で学習し、教育相談現場におけるフィールドワークの基礎とする。第8回以降は、教育相談現場におけるインタビュー調査および参与観察を行い、そこから得られた教育相談現場データから今後の教育相談の在り方についての具体的改善計画をまとめていく。<BR><BR>1 オリエンテーション:教育相談の基本<BR>2 児童生徒を対象とする個人相談の技法<BR>3 児童生徒を対象とする相談の事例研究<BR>4 保護者を対象とする相談の技法と事例研究<BR>5 教師(同僚・部下)を対象とする相談の技法と事例研究<BR>6 フィールドワークの技法(1):技法の基礎<BR>7 フィールドワークの技法(2):インタビューガイドの作成<BR>8 フィールドワークの技法(3):インタビューガイドの完成<BR>9 フィールドワークの技法(4):質的分析の基礎理論<BR>10 フィールドワーク調査データの整理・分析<BR>11 教育相談フィールド調査の中間プレゼンテーション<BR>12 教育相談フィールド研究の実際<BR>13 面接データを中心としたフィールド研究の実際<BR>14 フィールド調査結果の最終プレゼンテーション(1)<BR>15 フィールド調査結果の最終プレゼンテーション(2) と全体のまとめ