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授業科目名 英語学特論III
時間割番号 542085
担当教員名 松岡 幹就
開講学期・曜日・時限 前期・月・III 単位数 2
<対象学生>
教科教育専攻・言語文化コース・1年
<授業の目的および概要>
生成文法(人間が本能的に持っている、言語を獲得して話せる能力を明らかにしようとする研究)の観点に立った英語の統語構造の研究について紹介する。同時に、この分野の研究が、人間の言語に共通する様々な文法的特徴や、個別言語の多様性の中に見られる一定の規則性をも説明できる可能性を持っていることを知る。この過程で、我々が持つ文法知識を自然現象として捉え、それを近代科学的に解明しようとする方法についても理解する。
<到達目標>
(1) 文法に見られる現象を観察し、それを説明し得る仮説を立て、その仮説をさらに検証するというようにして、人間の言語を科学的に研究する方法を理解する。<BR>(2) 英語で書かれた文献を正確に理解して要約する能力を養成する。
<授業の方法>
受講者が指定されたテキストの部分の内容を要約して説明する。それを補う形で、教員が説明を行う。さらに、言語データの分析を中心とした課題に取り組む。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート課題 70  %論理的思考能力、問題解決能力、観察/実験力 
2平常点/受講態度 10  %日常的努力 
3発表/表現等 20  %情報整理力、発表・表現力 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
人間言語の文法について科学的に探求する面白さを知ってほしいと思います。
<テキスト>
  1. Richard K. Larson, Grammar as science, MIT Press, ISBN:978-0-262-51303-6
<参考書>
  1. Andrew Carnie, Syntax: a generative introduction (2nd edition), Blackwell, ISBN:1-4051-3384-8
  2. 渡辺明, 生成文法, 東京大学出版会, ISBN:978-4130820158
  3. 北川善久、上山あゆみ, 生成文法の考え方, 研究社, ISBN:4327257028
<授業計画の概要>
第1週 導入<BR>第2週 What is linguistics?<BR>第3週 What is syntax about?<BR>第4週 Introducing phrase structure rules<BR>第5週 Grammars<BR>第6週 Working with grammars<BR>第7週 Comparing rules and theories<BR>第8週 Constituency and constituency tests<BR>第9週 Trees and tree relations<BR>第10週 Determining category<BR>第11週 Revising, refining, and reconsidering<BR>第12週 Constructing arguments I<BR>第13週 Constructing arguments II<BR>第14週 Introducing the lexicon<BR>第15週 総括