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授業科目名 教育内容特論演習
時間割番号 510604
担当教員名 高橋 英児
開講学期・曜日・時限 後期・木・II 単位数 2
<対象学生>
大学院生他
<授業の目的および概要>
 今日の学校教育の課題を視野に入れながら、内外のカリキュラム研究の動向や我が国の教育改革の動向に関する文献等を講読し、教育内容・教育方法研究における理論的課題および実践的課題、研究方法論について討議し、考察を深める。特に、教育内容・教育方法の改革の具体的な取り組みとして、わが国の「総合学習」をはじめとする様々な教育実践の典型例や学力向上のための取り組み(少人数授業、習熟度別授業、百マス計算など)をいくつか取り上げながら、上記の内容について具体的に検討し、考察を深め、教育内容研究における実践的視点と原理的な視点との関係について討議を深める。また、必要に応じて、授業参観などのフィールドワークを行ったり、教育実践記録(ビデオ等を含む)などを検討材料にしながら、今日の学校教育における教育内容・教育方法のあり方について討議を行う。
<到達目標>
 今日の教育改革に関する具体的な事象について、その特徴を把握し、問題点と可能性について自己の見解を述べることができる。
<授業の方法>
 演習では、以下の3点を柱に進めていく。<BR>1 現状分析・課題設定(文献講読および報告)<BR>・教育課程改革に関する論文を読み解く(教科教育の課題への展望を含んだ)<BR>・内外のカリキュラム研究および実践の動向についての検討<BR><BR>2 グループ作業または個人作業(グループによる実践的課題の検討)<BR>・現状分析および課題設定で出てきた問題について、グループまたは個人で検討し報告する。<BR><BR>3 発表を受けての全体のディスカッション<BR>・教育改革の課題等に関する認識を深める。<BR><BR>※この他に、機会があれば公開研究会に参加し、それに基づいた討議を行う。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート課題 80  %論理性、提案の積極性など 
2平常点/受講態度 20  %積極的な参加 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
 この演習では、実際に活動をしながら進めていきたいと考えている。院生の方の積極的な問題提起や意見を期待する。
<テキスト>
  1. 特に指定しない
<参考書>
  1. 柴田義松, 教育課程, 有斐閣双書, ISBN:4641076308
  2. 柴田義松編, 海外の「総合的学習」の実践に学ぶ, 明治図書, ISBN:4180216213
  3. 子安潤, 「学び」の学校, ミネルヴァ書房, ISBN:4623030873
  4. 久田敏彦他編, 新しい授業づくりの物語を織る, フォーラム・A, ISBN:4894282631
  5. 子安潤他編, 学校と教室のポリティクス―新民主主義教育論, フォーラム・A, ISBN:489428314X
<授業計画の概要>
 演習では、以下の3点を柱に進めていく。<BR>1 現状分析・課題設定(文献講読および報告)<BR>・教育課程改革に関する論文を読み解く(教科教育の課題への展望を含んだ)<BR>・内外のカリキュラム研究および実践の動向についての検討<BR>2 グループ作業または個人作業(グループによる実践的課題の検討)<BR>・現状分析および課題設定で出てきた問題について、グループまたは個人で検討し報告する。<BR>3 発表を受けての全体のディスカッション<BR>・教育改革の課題等に関する認識を深める 今日の教育改革に関する具体的な事象について、その特徴を把握し、問題点と可能性について自己の見解を述べることができる。<BR><BR> 内容及び計画に関しては、受講生と相談しながら変更します。<BR>1 オリエンテーション<BR>2 課題設定−検討テーマの決定のための問題意識の交流<BR>3 課題設定−検討テーマの決定と分担:学力問題と教育内容<BR>4 担当者による発表と討論(1)−総合的な学習の現在の状況<BR>5 担当者による発表と討論(2)−全国学力調査への学校の対応<BR>6 担当者による発表と討論(3)−その他の学力向上のための取り組みの状況<BR>7 中間総括 −検討課題に対する調査結果の分析<BR>8 担当者による発表と討論(4)−「活用型授業」の実践事例の検討 国語<BR>9 担当者による発表と討論(5)−「活用型授業」の実践事例の検討 数学<BR>10 担当者による発表と討論(6)−「活用型授業」の実践事例の検討 理科<BR>11 担当者による発表と討論(7)−「活用型授業」の実践事例の検討 社会<BR>12 担当者による発表と討論(8)−「活用型授業」の内容・方法の構造的分析<BR>13 まとめ(1)−社会状況・子どもの発達と「学力」モデルの検討<BR>14 まとめ(2)−「学力」モデルを踏まえた教育内容・方法の再提案<BR>15 まとめ(3)−これからの授業を考える