授業科目名
|
社会心理学特論
|
時間割番号
|
510307
|
担当教員名
|
東海林 麗香
|
開講学期・曜日・時限
|
前期・金・III
|
単位数
|
2
|
<対象学生>
|
大学院修士課程
|
<授業の目的および概要>
|
社会心理学にかぎらず心理学で近年注目されている質的研究法(特にフィールド研究・語り研究)に関する文献を購読し,議論することで,心理学の基本的な考え方や理論を身につけます。文献購読では、研究方法のノウハウを学ぶことに主眼を置くのではなく、質的研究法の背景にある人間観・認識論について学び、「客観と主観」「科学的であること」「当事者・非当事者」といったトピックについて議論を深めます。
|
<到達目標>
|
フィールド研究・語り研究に関する基礎的知識の習得,及び,その知識に基づいて日常生活を観察する目を養うこと。
|
<授業の方法>
|
基本的に演習形式。
|
<成績評価の方法>
|
No | 評価項目 | 割合 | 評価の観点 |
---|
1 | 小テスト/レポート課題 | 30 % | 全講義終了後に、レポートを提出する。 | 2 | 平常点/受講態度 | 30 % | 授業内で,積極的に質問をするか,意見を述べるかを重視します。 | 3 | 発表/表現等 | 40 % | 担当箇所のレジュメを作成し,授業内に発表してもらいます。 |
|
<受講に際して・学生へのメッセージ>
|
基本的なことと感じても、遠慮せず質問してください。また、語りつくされたと感じたことでも、意見を出してください。自分自身の考えを言語化し、対話することを通して、人間や社会に対する見えを広げていきましょう。
|
<テキスト>
|
- 無籐隆・やまだようこ・南博文・麻生武・サトウタツヤ(編), 質的心理学:創造的に活用するコツ, 新曜社, ISBN:4-7885-0913-X
|
<参考書>
|
(未登録)
|
<授業計画の概要>
|
毎回担当者を決め、文献の要約・意見や疑問点の発表を求め、全体での討論を行う。加えて、各回に授業内容のレポート担当者を決め、次の回での報告を求める。<BR><BR>1.オリエンテーション:質的研究とは何か<BR>2.質的研究の歴史について<BR>3.質的研究における信頼性・妥当性のあり方<BR>4.協力者との関係の作り方について<BR>5.理論的なサンプリングについて<BR>6.当事者の視点の理解について<BR>7.質的研究における研究倫理について(データ収集における倫理)<BR>8.質的研究における研究倫理について(論文化・結果の公表における倫理)<BR>9.肉眼・ビデオによる観察:その具体的方法<BR>10.インタビュー:その具体的方法<BR>11.フィールドワーク:その具体的方法<BR>12.アクションリサーチ:その具体的方法<BR>13.ピアカンファレンスについて<BR>14.あらためて、質的研究とは何か<BR>15. 全体のまとめ
|