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授業科目名
担当教員
ソフトウェア設計・検証工学特論
高橋 正和/鍋島 英知
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
323123 2 (未登録) 1 後期 III
[概要と目標]
近年,様々なコンピュータ・システムのトラブルが発生し,問題となっている.この原因として,要求仕様に適合したソフトウェアが作成されていないこと,作成されたソフトウェアにバグが含まれること 等が考えられる.本講義では,これらを解決するために,要求に適合したソフトウェアが開発されていることを確認する手法(Validation),開発したソフトウェアにバグがないことを確認する手法(Verification)について講義する.これを通じて,要求に適合した信頼性の高いソフトウェアを開発するための方法を学習する.
[到達目標]
・ソフトウェア設計書を作成することができる.<BR>・ソフトウェア設計書に準拠したソフトウェアを作成することができる.<BR>・テスト仕様書を作成し,検証することができる.
[必要知識・準備]
・ソフトウェア工学に関する基本的な知識を有すること.<BR>・C,C++,Java等のプログラミング言語に関する基本的な知識を有すること.
[評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート課題 50  %適切なソフトウェア設計と検証を行うことができるか 
2平常点/受講態度 30  %積極的に参加しているか,内容を理解しているか 
3発表/表現等 20  %自分の考えを適切に伝えられるか 
[教科書]
  1. 特に指定しない.適時配布する.
[参考書]
  1. G.J.Myers, ソフトウェア・テストの技法 , 近代科学社
  2. T.Demarco, 構造化分析とシステム仕様, 日経BP出版センター
  3. 岡田敦彦,山田隆太, Java・オブジェクト指向の壁を突破する抽象化プログラミング入門, 技術評論社
  4. G.J.Myers, ソフトウェアの複合/構造化設計, 近代科学社
[講義項目]
(01)ソフトウェアの設計と検証の関係:Vチャート,事例紹介(コンピュータ・バリデーション)<BR>(02)ソフトウェア設計手法(1):構造化設計の概要,DCD・DFD・データ辞書・構造図・プログラムの対応関係<BR>(03)ソフトウェア設計手法(2):オブジェクト指向設計の概要,Use-Case・オブジェクト図・クラス図・シーケンス図・状態マシン図・プログラムの対応関係<BR>(04)ソフトウェア設計書:要求仕様書,基本設計書,詳細設計書<BR>(05)プログラム作成手法(1):構造化プログラミング<BR>(06)プログラム作成手法(2):オブジェクト指向プログラミング<BR>(07)ソフトウェア設計のトレーサビリティ:設計−プログラム間のトレーサビリティ・マトリックス<BR>(08)ブラック・ボックス・テスト手法(1):同値分割,限界値分析<BR>(09)ブラック・ボックス・テスト手法(2):原因−結果グラフ<BR>(10)ホワイト・ボックス・テスト手法(1):テスト・カバレッジ,命令網羅基準(C0基準),<BR>(11)ホワイト・ボックス・テスト手法(2):分岐網羅(C1)基準,条件網羅(C2)基準<BR>(12)テスト実施形態(1):単体テスト,結合テスト,システム・テスト,運用テスト<BR>(13)テスト実施形態(2):ソフトウェア単体テスト,ハードウェア−ソフトウェア結合テスト,システム・テスト,回帰テスト<BR>(14)ソフトウェア・テストのトレーサビリティ:プログラム−テストのトレーサビリティ・マトリックス,ValidationとVerification