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授業科目名
担当教員
熱統計学特論
小林 潔/松本  俊
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
322044 2 (未登録) 1 前期 II
[概要と目標]
 この講義では、熱力学と統計力学の分野で基礎的な事項・考え方を学ぶ。<BR> 熱力学の分野では、日常的に経験する身近な熱に関する現象、例えば木の棒を強く擦り合わせると熱くなるのはどのように理解出来るのだろうか。ここではこのような現象をミクロな立場から説明するのではなく、もっと巨視的な立場から状態を捉えてそれを様々な状態量、即ち温度、体積、圧力、比熱、仕事量と言った熱現象を説明する状態量で現象を理解する方法を学ぶ。<BR> 極めて多数の粒子で構成される気体、液体、固体などの性質を知るために、個々の粒子の挙動を追跡することは不可能である。統計力学では粒子を個別にではなく、集団としてとらえて物資のマクロな性質を予言する。系の集団とモデル化、エネルギーの分配と系の状態など様々な基本的な表現と取り扱いについて学ぶ。
[到達目標]
熱力学の基礎的な事項を理解できる。<BR>膨大な数の分子からなる気体の統計的な取り扱いを理解できる。<BR>ミクロな分子・原子の量子論的な扱い方を理解できる
[必要知識・準備]
微分積分の基礎知識
[評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 100  %[具体的な達成目標]についての達成度を評価する 
[教科書]
  1. 戸田盛和, 熱・統計力学, 岩波書店, ISBN:4000076477
[参考書]
  1. 碓井恒丸, 熱学・統計力学(パリティ物理学コース), 丸善
  2. 長岡洋介, 統計力学(岩波基礎物理シリーズ), 岩波書店
[講義項目]
1.温度と熱<BR>2.熱力学第1法則<BR>3.熱力学第2法則<BR>4.気体と分子<BR>5.気体分子の分布確率<BR>6.古典的な体系<BR>7.量子論的な体系<BR>8.量子論的理想気体