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授業科目名
担当教員
熱エネルギー工学特論
武田 哲明
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
321055 2 (未登録) 1 後期 III
[概要と目標]
日本のみならず世界のエネルギー問題の将来を考える場合に、エネルギーの利用効率を高めることは、資源の有効利用だけでなく、二酸化炭素の排出量低減にも貢献することになる。中でも熱エネルギーは、利用時に多くのエネルギー損失を伴うことが予想されるため、熱エネルギーの変換効率を高めることは、工学的に重要な課題である。講義では現在のエネルギー事情を踏まえ、熱エネルギーの移動、貯蔵、変換方法など、実用化されたシステムを中心に熱エネルギーを有効に利用する手法を理解することを目標とする。
[到達目標]
社会のエネルギー問題における基本的事項を理解し、問題を解決する能力を養う。<BR>(1)世界及び日本のエネルギー事情を理解し、エネルギーセキュリティの観点から、将来のエネルギー問題を考察できる。<BR>(2)各種エネルギーの特徴と熱エネルギーの生成、変換、利用方法を理解する。<BR>(3)環境に捨てられているエネルギーを把握し、熱エネルギーの利用効率を評価する。
[必要知識・準備]
学部における熱力学、伝熱工学、流体工学等の熱、流体に関する知識を修得していることが望ましい。
[評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート課題 50  %与えられた課題の検討結果とその理解度 
2平常点/受講態度 10  %講義中の態度 
3発表/表現等 40  %プレゼンテーションによる検討結果の表現技術 
[教科書]
  1. 特に指定しない。
[参考書]
  1. 講義中、必要に応じて紹介する。
[講義項目]
第1回 講義の概要と目標<BR>第2回 世界と日本のエネルギー事情<BR>第3回 流体の熱物性と熱エネルギーの特徴<BR>第4回〜5回 熱流動解析による熱エネルギーシステムの評価<BR> (質量保存やエネルギー保存に対する基礎式と実現象との対応)<BR>第6回〜9回 熱エネルギー伝達の具体例と効率評価<BR> (熱伝導、強制対流、自然対流、熱放射)<BR>第10回〜11回 熱エネルギーの変換システム<BR> (各種の熱サイクルと効率)<BR>第12回〜15回 具体的な熱エネルギー利用技術<BR> (化石燃料、原子力、地熱、太陽熱などのエネルギー利用)<BR>以上は講義項目で、1項目1時限に対応しているわけではない。