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授業科目名
担当教員
環境リスク論
高橋 智子/風間 ふたば
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
276100 2 J 4 集中 (未登録) (未登録)
[概要]
 環境が汚染あるいは破壊されることによって、人体あるいはその他の生物に対するマイナスの影響が、程度の大小はあっても必ず発生する。そのマイナスの影響の程度をリスクとよび、通常は病気や障害が起こる確率によって表す。近年の環境問題は複雑化し、さまざまな要因が絡みあうことから、それらのマイナスの影響をリスクの数値で表し、個々の現象や要因を定量的に比較する考え方が生まれてきた。<BR> この講義では、まず環境リスクの考え方が生まれてきた過程について解説し、次いで、対象を人体に対するリスクに絞り、環境リスクを定量化するための基礎データとなるさまざまな医学的あるいは生理学的な知見を得る手法を概説する。また、リスクを定量的に評価するための手法であるリスクアセスメントの方法論と、リスクを最小限に抑えるためのリスク管理の方法論について学ぶ。
[具体的な達成目標]
講義項目の各内容を的確に理解できることを目標とする。
[必要知識・準備]
特に前提知識は必要としないが、「リスク」という用語はマスコミなどにもよく登場するので、そういう時に意識して内容を見ておくことが望ましい。
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 40  %授業理解力 
2試験:中間期 40  %授業理解力 
3小テスト/レポート課題 10  %自主的取組 
4平常点/受講態度 10  %授業参加への意欲 
[教科書]
(未登録)
[参考書]
  1. 中西準子・益永茂樹・松田裕之, 演習 環境リスクを計算する, 岩波書店, ISBN:4000224379
  2. 中西準子, 環境リスク学, 日本評論社, ISBN:4535584095,
    (毎回の講義の中で必要に応じて紹介する。)

  3. ジョン・F・ロス, リスクセンス−身の回りの危険にどう対処するか−, 集英社新書, ISBN:4087200841
[講義項目]
  1.Introduction 講義の位置づけ<BR>  2.リスクとは何か<BR>  3.リスク概念の歴史<BR>  4.化学物質とリスク論<BR>  5.原子力とリスク論<BR>  6.事故とリスク論<BR>  7.リスクコミュニケーション<BR>  8. ここまでの総括と総合討論:技術アセスから環境アセスへ<BR>  9.リスクアセスメント・リスクマネージメントの考え方<BR> 10.リスクアセスメント・リスクマネージメントのための情報<BR> 11.人体リスクの計量方法<BR> 12.人体リスクの基礎数値<BR> 13.リスクアセスメントのための環境挙動予測モデル<BR> 14.確率論的リスク評価の限界<BR> 15.評価:全体の総括・まとめ
[教育方法]
今年度は集中講義として開講する。
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
(未登録)
[その他]
(未登録)