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授業科目名
担当教員
上水道工学
金子 栄廣
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
274310 2 CL 3 前期 I
[概要]
水は生命を維持するために必要不可欠な物質であり,人はこれを得るために古来より様々な工夫をしてきました。上水道はその歴史の延長上にあり,安全な水を安定して供給することを使命としています。<BR>この講義では,われわれの生活を支える重要な施設である上水道について目的と仕組みを理解する事を目標とし,その計画および設計を行う上で基本となる事項について学習します。
[具体的な達成目標]
技術士一次試験(上下水道部門)の専門科目のうち上水道に関する問題が解けるレベルを目指します。具体的には以下を達成目標とします。<BR>1.上水道の役割,構成を理解し,説明することができる。<BR>2.上水道計画に関する基本事項を理解し,説明できる。<BR>3.水道の水質基準の意義を理解する。また,上水道の各段階で求められる水質と水質試験の概要を理解する。<BR>4.上水道の各工程(水源,貯水,取水,導水,浄水,排水,送配水)の設計や運用に関わる基本事項を理解する。<BR>5.浄水施設設計に関する基本的知識を習得し,与えられた制約条件の下で初歩的な設計ができる。
[必要知識・準備]
 水理学(特に,管路の平均流速公式)の知識があることが望ましいです。
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 40  %達成目標全体(特に,3および4)についての理解度を評価します。 
2試験:中間期 40  %達成目標の1および2についての理解度を評価します。 
3小テスト/レポート課題 20  %各単元の理解度,学習への取り組み状況を評価します。 
[教科書]
  1. 川北和徳, 上水道工学(第4版), 森北出版, ISBN:4627492847
[参考書]
  1. ISBN:4762359211,
    ( 特に指定しませんが,演習書の利用を推奨します。  例えば,内藤幸穂,藤田賢二:改訂上水道工学演習(学献社)。)
[講義項目]
  1.総論 (概説,歴史と現状,水道の構成,水資源)<BR>  2.上水道計画 (要件,手順,計画給水量,水源と施設配置)<BR>  3.水質基準 (水道水質基準,基準項目の意義)<BR>  4.水質および水質試験 (水源・浄水処理・給配水の水質,水質試験)<BR>  5.水源および貯水施設 (水源,貯水施設)<BR>  6.取水・導水施設 (地表水の取水,地下水の取水,導水施設)<BR>  7.浄水施設概説 (構成,計画浄水量,配置,着水井)<BR>  8.凝集・沈殿施設 (凝集池,フロック形成池,沈殿施設)<BR>  9.ろ過施設 (機構,緩速ろ過池,急速ろ過池,浄水池)<BR> 10.消毒および消毒設備 (塩素消毒,その他の消毒剤,消毒設備)<BR> 11.高度浄水処理 (生物処理,オゾン処理,活性炭処理,膜処理)<BR> 12.排水処理 (排水処理施設の構成と機能)<BR> 13.配水施設 (配水方式,配水池,配水塔,高架タンク)<BR> 14.送配水管 (送水管,配水管)<BR> 15.総括
[教育方法]
1.教科書に基づく講義形式の解説が中心です。<BR>2.講義内容の理解を助けるため,各単元終了後に演習問題を宿題として課し,レポートとして提出してもらいます。<BR>3.レポート内容をみて理解不足が感じられた項目については講義中に解説します。
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
《土木環境工学科》
F.問題の把握および解決能力
 社会基盤や環境整備の設計・計画などにおける問題・課題を的確に把握し、その解決に専門基礎科目で習得した知識・技術を応用できる能力を身に付ける。
I.実務的遂行能力
 社会的、経済的、技術的及び環境的な制約条件のもとで、問題解決に最適な手法・技術を選択し、仕事を遂行する実務的な能力を身に付ける。
[その他]
特にありません。