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授業科目名
担当教員
構造設計論
杉山 俊幸
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
274010 2 CL 3 後期 II
[概要]
 橋を代表例とする土木構造物は、他の工業生産物と異なり、その供用期間(寿命)が長いこと、自然環境下に定置されること、大半が社会資本であること等の特徴を有する。そのため、土木構造物の設計に際しては、安全性・耐久性・使用性などの性能を、経済性というもう1つの性能と如何にバランスさせるか、すなわち、構造物にどのようなレベルの性能を持たせるかが重要となってくる。また、建設される土木構造物が社会にどのような影響を及ぼすのかを重要度も含め評価することが必要不可欠である。<BR> 本講義では、土木構造物の代表例として橋(道路橋)を取り上げ、橋が、要求される性能レベルを満足するようにするためにどのようなことを考慮し、どのようなプロセスで設計されるかを理解することを目標とする。
[具体的な達成目標]
・土木構造物の設計の基本概念を把握できるようにする<BR>・橋に作用する主要な荷重に関する基礎知識を把握できるようにする<BR>・橋の設計の基礎知識を把握できるようにする
[必要知識・準備]
 構造力学及び演習第一、構造力学第二で学習した知識を必要とする。特に、荷重の作用により単純支持ばりに生じる断面力やたわみ、応力の算出、影響線に関する知識は必須である。構造力学第三、構造解析学を履修している場合には内容の理解度がより深められる。
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 50  %授業理解力、基礎知識の応用能力、実務能力について評価します。 
2試験:中間期 50  %授業理解力、基礎知識の応用能力、実務能力について評価します。 
[教科書]
  1. 特に指定しない
[参考書]
  1. 長井正嗣, (テキストシリーズ土木工学3)橋梁工学, 共立出版, ISBN:4320073835
[講義項目]
1.土木構造物の特長と要求性能、土木構造設計のプロセス<BR>  2.土木構造物の設計規準<BR>  3.土木構造物の限界状態と性能設計<BR>  4.性能照査の方法、各要求性能レベルのバランス、構造物の重要度の評価<BR> ここまでで、土木構造物の設計の基本概念を把握できるようにする<BR>  5.橋に作用する荷重の種類と分類<BR>  6.橋に作用する荷重(死荷重、活荷重)<BR>  7.橋に作用する荷重(活荷重)<BR>  8.中間評価・まとめ<BR>  9.例題の解説<BR>ここまでで、設計の基本概念と橋に作用する死荷重・活荷重に関する基礎知識を把握できるようにする<BR> 10.橋梁に作用する荷重(衝撃)<BR> 11.橋に作用する荷重(風荷重、温度変化の影響、地震の影響)<BR> 12.道路橋の耐震設計<BR> 13.道路橋の耐震設計<BR> 14.橋梁に作用する荷重(荷重の組合せ)<BR> ここまでで、橋の設計の基礎知識を把握できるようにする<BR> 15.評価:総括・まとめ
[教育方法]
・毎回の講義において、講義内容に関する小問を課し、理解度をチェックさせる。<BR>・具体的な設計計算例を通じて、橋を設計するための知識が身に付くようにする。
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
《土木環境工学科》
G.計画立案・管理・実行能力
 社会基盤整備において、地域社会・自然との調和、コスト・資源の最適な運用、品質の保証など様々な要求に応えることのできる計画を立案・管理・実行する能力を身につける。
I.実務的遂行能力
 社会的、経済的、技術的及び環境的な制約条件のもとで、問題解決に最適な手法・技術を選択し、仕事を遂行する実務的な能力を身に付ける。
[その他]
特になし