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授業科目名
担当教員
流体工学III
角田 博之
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
271012 2 D 3 後期 III
[概要]
流体工学I, IIに引き続き,より応用的な流体工学の問題として,流体機械と流体計測を取り上げ,いくつかの具体例を交えてそれらの基本を学ぶ.<BR>・流体機械に関する講義では,流体のエネルギ変換という観点から基本原理を学び,これにより流体機械全般にわたる基本的諸事項を理解することを目指す.<BR>・流体計測に関する講義では,圧力や流量・流速計測などについて,計測原理や計測方法,計測上の諸問題について学ぶ.
[具体的な達成目標]
流体機械に関して,<BR> 1)各種流体機械の基本動作を理解していること.<BR> 2)羽根車によるエネルギー変換の基本原理を理解していること.<BR> 3)流体機械の損失と各種効率,相似則を説明できること.<BR> 4)流体機械の特異現象(キャビテーションなど)を理解していること.<BR>流体計測に関して,<BR> 1)計測対象である圧力,流量,流速について理解していること.<BR> 2)計測が基づく基本法則や基本原理を理解していること.<BR> 3)各種計測法の特徴を理解し,実際問題に応用できること.
[必要知識・準備]
以下の各先行科目に関して,その基礎を理解していることが望ましい.<BR>1)微分積分学及び演習(特に,微分・積分の定義と工学的意味)<BR>2)基礎物理学I(特に,ベクトルの意味と内積ならびに力学初歩)<BR>3)流体工学I,流体工学II及び演習<BR>4)熱力学及び演習(特に,熱力学第1法則)
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 50  %達成目標と関連した問題を課し,目標の理解度を評価 
2試験:中間期 30  %達成目標と関連した問題を課し,目標の理解度を評価 
3小テスト/レポート課題 20  %特別な理由無く期限までに提出できない場合には評価しない 
[教科書]
  1. 教科書は指定しない.適宜,プリントなどを配布予定.
[参考書]
  1. 古屋善正,村上光清,山田 豊 共著, 流体工学, 朝倉書店, ISBN:4-254-23034-6
  2. 日本機械学会 編, 流体計測法, 日本機械学会, ISBN:978-4-88898-027-2
  3. 村上光清,部谷尚道 共著, 流体機械, 森北出版, ISBN:4-627-61112-9
  4. 大橋秀雄, 流体機械, 森北出版, ISBN:4-627-62181-7
[講義項目]
 第 1回 「流体のエネルギとその変換」 流体のエネルギとエネルギ保存<BR> 第 2回 「流体のエネルギとその変換」 仕事と損失および効率<BR> 第 3回 「流体のエネルギとその変換」 圧縮性気体に対する静仕事と効率  <BR> 第 4回 「ターボ型流体機械の一般理論」 速度三角形とオイラーの式<BR> 第 5回 「ターボ型流体機械の一般理論」 遠心式羽根車<BR> 第 6回 「ターボ型流体機械の一般理論」 軸流式羽根車と翼理論<BR> 第 7回 「中間試験」<BR> 第 8回 「中間試験の総評」,「流体機械の性能」 流体機械の相似側と形式数<BR> 第 9回 「流体機械の特異現象」 キャビテーション <BR> 第10回 「流体計測とは」,「流体計測と関係する流れの基本法則」,「圧力計測」<BR> 第11回 「流量計測」<BR> 第12回 「流速計測1」<BR> 第13回 「流速計測2」<BR> 第14回 「期末試験」<BR> 第15回 「期末試験の総評」ならびに「総括評価」
[教育方法]
1)プロジェクターによるビジュアル教材を利用したり,簡単な机上実験を行うことにより,流れの諸現象や諸法則を体感できるように努める.<BR>2)講義項目毎にレポートあるいは小テストを課すことにより,具体的演習課題にふれ,理解を助ける.<BR>3)キーポイントをまとめたプリント資料を第1回目の講義時に配布し,それに沿って講義を行う.
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
《機械システム工学科機械デザインコース》
(C) 【機械工学の基礎】
機械工学に関する基礎知識を修得し,これらの知識を活用して機械工学に関連する諸問題が解決できる能力を身につける.
[その他]
●オフィスアワー:講義終了後または月曜日第V限(A1-109-2室)<BR>●JABEE教育プログラムの学習・教育目標との対応<BR> ☆JABEE共通基準の学習・教育目標:<BR>  ・基準1-(1)-(d)「該当する分野の専門技術に関する知識とそれらを問題解決に応用できる能力」->主体的に対応(◎)<BR>  ・基準1-(1)-(c)「数学,自然科学及び情報技術に関する知識とそれらを問題解決に応用できる能力」->付随的に対応(○)<BR> ☆MDコース学習・教育目標:<BR>  ・基準(C)「機械工学の基礎」->主体的に対応(◎)<BR> ☆関係する機械工学の基盤分野(分野別要件1(2))<BR>  ・「エネルギと流れ」,総授業時間:22.5時間