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授業科目名
担当教員
環境物理学
舛谷 敬一
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
264471 2 CL 3 前期 II
[概要]
物質・エネルギーの移動・拡散などの諸現象を、物理・化学の基本的概念や法則を基に大局的に理解・説明し、簡単な系に応用できることを目標とする。地球の運動や構造、太陽の構造、太陽放射と地球放射、物質・エネルギー循環、熱の本性、などを基礎から解明する。
[具体的な達成目標]
1.地球環境と関係のある天文現象(惑星の自転・公転、太陽のエネルギー源等)や、地表での水と大気の循環について科学的に概要を説明できる。(25%)<BR>2.熱の伝達について理解し,例えば惑星の放射平衡温度の計算や温室効果の簡単な評価ができる。(25%)<BR>3.エネルギー保存側とエントロピー増大則の物質・エネルギー循環における役割を理解し、簡単な系について概要を説明できる。(25%)<BR>4.物質とエネルギーの移動・拡散について理解し、簡単な系について微分方程式を書き、それを解くことができる。(25%)<BR>[上記で、()内は評価の重みの目安を示す。]
[必要知識・準備]
物理学基礎I、II、IIIを履修していることが望ましい。
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 50  %授業理解力、論理的思考能力:講義内容全体について基礎的及び応用的な問題が解ける。 
2小テスト/レポート課題 30  %授業理解力、問題設定/解決能力:講義内容のトピックスについて応用的な問題が解ける。 
3平常点/受講態度 20  %発表/表現力、日常的勉学努力:授業中の質疑応答が論理的にできる。 
[教科書]
  1. 中川 和道 他, 環境物理学, 裳華房, ISBN:4785322225
[参考書]
  1. 特に指定しない。必要に応じて講義時に参考文献等を示す。
[講義項目]
第1回 オリエンテーション、<BR>    地球環境問題の概説、物理量の性質<BR>第2回 宇宙の中の地球<BR>第3回 太陽と地球の構造、 物理量のフラックスと保存則<BR>第4回 地球の運動、    物理量の移動のネットワーク<BR>第5回 中間総括、     物理量の移動の空間分布<BR>第6回 移流拡散方程式<BR>第7回 物質とエネルギーの保存、熱とエネルギー<BR>第8回 熱力学の第一法則とエネルギー、熱機関<BR>第9回 熱力学の第二法則と不可逆過程<BR>第10回 熱力学の第二法則とエントロピー<BR>第11回 放射平衡<BR>第12回 地球大気の鉛直構造<BR>第13回 大気の鉛直運動<BR>第14回 大気と水の大循環<BR>第15回 評価:総括とまとめ
[教育方法]
1.授業では、プロジェクタを用いて説明することを基本にする。ただし、数式等の説明では黒板も利用する。<BR>2.授業中に簡単な計算問題を行わせ,受講者が受け身にまわってしまわないように心がけている。
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
《土木環境工学科》
B.技術者としての知的基盤の形成
 土木環境工学の専門知識習得に必要となる数学、自然科学及び情報処理の基礎学力を身に付け、土木環境技術者としての知的基盤を形成する。
[その他]
オフィスアワー:木曜日4時限、研究室(T1−401)<BR>        メール等で連絡をしてから来室して下さい。<BR>        (別の時間に対応することも可能です。)