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授業科目名
担当教員
現代の科学と思想
高橋 智子
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
256471 2 J 2 前期 III
[概要]
科学はこれまでも進歩し,これからも進歩を続けていくものです.その意味で科学は「時代を超えた人類の共同研究の成果」といえるのかもしれません.その営みは単に「知識」を生産してきただけではなく,社会のあり方を変革し,人々の思考様式をも変えてきました.いま,科学者や技術者がどのような哲学・思想をもって科学研究を進めていくのかは,これからの科学技術のあり方を決定づける重要な要素の一つです.ここでは自らの思想を鍛え,常に問題の本質を見抜ける確かな力を培うための,基本的な知識を獲得することが目標です. <BR> <BR> <BR> <BR> 
[具体的な達成目標]
・現代の科学が明らかにした方法論・物質観・世界観について理解すること.<BR>・「科学とは何か」を具体的な事例に則して自分なりにイメージをつくりあげること.<BR>・その自らの「科学観」を客観的に評価することができるようになること.
[必要知識・準備]
特別な知識は必要としませんが,他人の意見に耳を傾け,じっくりと考え,問題を吟味していく心構えが求められます.また,科学や技術に関連したニュース報道に意識的に耳を傾けるようにしてください。
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 55  %授業内容についての理解,論理的思考力と表現力 
2小テスト/レポート課題 30  %日常的な勉学努力,情報収集 
3平常点/受講態度 15  %積極的な授業への参加 
[教科書]
  1. 特には指定しません.
[参考書]
  1. 科学の目 科学のこころ, 岩波新書, ISBN:400430623X
  2. 神になる科学者たち, 日本経済新聞社, ISBN:4532147980
  3. 環境思想の系譜 1 環境思想の出現, 東海大学出版会, ISBN:4486013425
  4. 科学と社会 科学者の社会的責任, 岩波ブックレット, ISBN:4000093223
[講義項目]
1.科学の方法と思想<BR>  ・数学と実験<BR>  ・自然観と科学<BR><BR>2-7 近代科学の成立<BR>  ・古代科学・技術  <BR>  ・中世科学と教会<BR>  ・大航海時代と科学・技術<BR>  ・コペルニクス的展開<BR>  ・不可秤量物質<BR>  <BR>8-10 現代科学が明らかにした自然像とは<BR>  ・自然の階層性と多様性<BR>  ・時間と空間<BR>  ・質量とエネルギー<BR><BR>11-14 「科学とは何か」をめぐる科学論論争の系譜<BR>・科学とは何かが深刻な問題として論じられたのは第一次世界大戦後の1920年代です.それは,第一次世界大戦がはじめての「科学戦」といわれたことと無関係ではありません.戦争と科学,科学者,社会はどう関わってきたのでしょうか.<BR>・科学が社会に対し大きな影響力をもつようになるにしたがい,科学の社会的機能が問題にされ,それまでの「科学=客観的真理」という構図に大きな疑問が提出されました.このことを科学者たちはどう見てきたのでしょうか.「客観的真理」はもはや存在しないのでしょうか.<BR>・公害の発生,地球的規模での環境問題の深刻化は,これまでの科学や技術のあり方に大きな反省を求めています.一体,科学者や技術者は何を反省し,どのような社会的責任を果たしていく必要があるのでしょうか.<BR><BR>15.総合討論−市民と科学・技術<BR>   
[教育方法]
ここでは,自ら学び,成長する力を養うことが大きな目標ですから,授業中に紹介する事例について,自ら興味をもった問題を調べ,各自が調べたことを出し合いながら討論することを通じて,自らの考えをまとめていく形式で授業を進めていきます.
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
(未登録)
[その他]
(未登録)