授業科目名				担当教員
物理学基礎I演習				舛谷 敬一
時間割番号	単位数	コース	履修年次	期別	曜日	時限
254215	1	指定学生	1	前期	金	II
［概要］
工学を専攻する学生にとって、物理学は重要な基礎科目の一つである。特に、力学は物理学の中で最も基本的な部門であり、様々な基礎的概念を理解する上で必須である。この科目は、物理学基礎Ｉに対する演習科目であり、演習を通じて、物理学基礎Ｉで履修する内容を十分に修得することを目標とする。すなわち、微積分やベクトル演算などの数学的方法を用いながら、質点の力学を学び、運動の三法則及びエネルギー等の基本的な概念を理解し、様々な例に対して応用できることを目標とする．<BR>なお、指定学生は必ず受講すること．
［具体的な達成目標］
１．ベクトルや微積分を用いて、質点の運動を記述することができる（２０％）。<BR>２．運動の三法則が説明でき、簡単な系についての運動方程式が書け、それを解くことができる。（５０％）<BR>３．エネルギー等の基本的概念を実際の例を通じて理解し、応用できる。（３０％）<BR>[上記で、（）内は評価の重みの目安を示す。]
［必要知識・準備］
高等学校で履修する物理（物理I、II）や数学（数学I・A、数学II・B、III・C）を履修していない学生にも理解できるところから話を始めるが、基礎科目（物理）や自習による各自の努力が必要である。
［評価方法・評価基準］
No 評価項目 割合 評価の観点 1 試験：期末期  20  % 授業理解力、論理的思考能力：講義内容全体について基礎的及び応用的な問題が解ける。  2 試験：中間期  10  % 授業理解力、論理的思考能力：講義内容全体について基礎的及び応用的な問題が解ける。  3 小テスト／レポート課題  30  % 授業理解力、日常的勉学努力：前回の講義内容について基礎的及び応用的な問題が解ける。  4 平常点／受講態度  20  % 日常的勉学努力：予習・復習を行う。講義・演習ノートをきちんと作成する。  5 発表／表現等  20  % 発表／表現力、論理的思考能力：担当の問題を解き、その手順を論理的に説明できる。
［教科書］
原 康夫, 理工系の基礎物理 力学, 学術図書出版, ISBN:4873610931, (物理学基礎Ｉの教科書)
［参考書］
演習書（問題の解説が詳しくなされているもの）を各自購入されたい。
［講義項目］
以下の物理学基礎Iの講義内容に沿って、その演習を行う。<BR>第１回　数学（微分と積分、ベクトル、三角比）<BR>第２回　直線運動：直線運動する質点の位置、速度、加速度の微積分を用いての表現<BR>第３回　直線運動：例として、等加速度運動（自由落下）<BR>第４回　平面運動：平面上を運動する質点の位置、速度、加速度のベクトルと微積分を用いての表現<BR>　　　　　　　　　相対速度や等速円運動<BR>第５回　運動の法則：ニュートンの運動の三法則<BR>第６回　運動の法則：運動方程式のたて方と解き方。放物運動やその他の簡単な運動<BR>第７回　抵抗：流体中での抵抗がある場合の運動<BR>第８回　摩擦力：物体間の摩擦がある場合の運動<BR>第９回　中間総括。法線加速度と接線加速度<BR>第１０回　振動：単振動と単振り子<BR>第１１回　振動：減衰振動、強制振動、共振現象<BR>第１２回　仕事とエネルギー：仕事とエネルギーの定義とその間の関係<BR>第１３回　仕事とエネルギー：力学的エネルギーの保存則（重力や弾性力を例に）<BR>第１４回　仕事とエネルギー：２次元や３次元での力学的エネルギー<BR>第１５回　評価：総括とまとめ
［教育方法］
演習、レポート課題を組み合わせて授業を進める。<BR>受講者が問題の解答を発表し、他の受講者や教員が質問をする形式をとる。なお、教員が適宜解説を加える。
［JABEEプログラムの学習・教育目標との対応］
《土木環境工学科》 B.技術者としての知的基盤の形成 　土木環境工学の専門知識習得に必要となる数学、自然科学及び情報処理の基礎学力を身に付け、土木環境技術者としての知的基盤を形成する。 ◎
［その他］
オフィスアワー：木曜日４時限、研究室（Ｔ１−４０１）<BR>　　　　　　　　メール等で連絡してから来室して下さい。<BR>　　　　　　　　（別の時間に対応することも可能です。）