授業科目名				担当教員
物理学基礎I				舛谷 敬一
時間割番号	単位数	コース	履修年次	期別	曜日	時限
254212 B	2	習熟度別	1	前期	月	I
［概要］
工学を専攻する学生にとって、物理学は重要な基礎科目の一つである。特に、力学は物理学の中で最も基本的な部門であり、様々な基礎的概念を理解する上で必須である。この講義では、微積分やベクトル演算などの数学的方法を用いながら、質点の力学を学び、運動の三法則及びエネルギー等の基本的な概念を理解し、様々な例に対して応用できることを目標とする．応用例には土木環境工学に関係の深いものを選びたい。<BR>なお、この授業の受講者は物理学基礎Ｉ演習を必ず受講すること。
［具体的な達成目標］
１．ベクトルや微積分を用いて、質点の運動を記述することができる（２０％）。<BR>２．運動の三法則が説明でき、簡単な系についての運動方程式が書け、それを解くことができる。（５０％）<BR>３．エネルギー等の基本的概念を実際の例を通じて理解し、応用できる。（３０％）<BR>[上記で、（）内は評価の重みの目安を示す。]
［必要知識・準備］
高等学校で履修する物理（物理I、II）や数学（数学I・A、数学II・B、III・C）の知識があることが望ましい。講義では、物理や数学を履修していない学生にも理解できるところから話を始めるが、基礎科目（物理）や自習による各自の努力が必要である。
［評価方法・評価基準］
No 評価項目 割合 評価の観点 1 試験：期末期  50  % 授業理解力、論理的思考能力：講義内容全体について基礎的及び応用的な問題が解ける。  2 試験：中間期  30  % 授業理解力、論理的思考能力：講義内容前半について基礎的及び応用的な問題が解ける。  3 小テスト／レポート課題  20  % 授業理解力、日常的勉学努力：前回の講義内容について基礎的及び応用的な問題が解ける。
［教科書］
原 康夫, 理工系の基礎物理 力学, 学術図書出版, ISBN:4873610931
［参考書］
演習書（問題の解説が詳しくなされているもの）を各自購入されたい。
［講義項目］
第１回　数学（微分と積分、ベクトル、三角比）<BR>第２回　直線運動：直線運動する質点の位置、速度、加速度の微積分を用いての表現<BR>第３回　直線運動：例として、等加速度運動（自由落下）<BR>第４回　平面運動：平面上を運動する質点の位置、速度、加速度のベクトルと微積分を用いての表現<BR>　　　　　　　　　相対速度や等速円運動<BR>第５回　運動の法則：ニュートンの運動の三法則<BR>第６回　運動の法則：運動方程式のたて方と解き方。放物運動やその他の簡単な運動<BR>第７回　抵抗：流体中での抵抗がある場合の運動<BR>第８回　摩擦力：物体間の摩擦がある場合の運動<BR>第９回　中間総括。法線加速度と接線加速度<BR>第１０回　振動：単振動と単振り子<BR>第１１回　振動：減衰振動、強制振動、共振現象<BR>第１２回　仕事とエネルギー：仕事とエネルギーの定義とその間の関係<BR>第１３回　仕事とエネルギー：力学的エネルギーの保存則（重力や弾性力を例に）<BR>第１４回　仕事とエネルギー：２次元や３次元での力学的エネルギー<BR>第１５回　評価：総括とまとめ
［教育方法］
講義、演習、レポート課題を適宜組み合わせて授業を進める。<BR>簡単な演示実験を取り入れて、実際の物理現象に対する理解を深める。
［JABEEプログラムの学習・教育目標との対応］
《土木環境工学科》 B.技術者としての知的基盤の形成 　土木環境工学の専門知識習得に必要となる数学、自然科学及び情報処理の基礎学力を身に付け、土木環境技術者としての知的基盤を形成する。 ◎
［その他］
オフィスアワー：木曜日４時限、研究室（Ｔ１−４０１）<BR>　　　　　　　　メール等で連絡してから来室して下さい。<BR>　　　　　　　　（別の時間に対応することも可能です。）