授業科目名				担当教員
応用統計学				金子　栄廣
時間割番号	単位数	コース	履修年次	期別	曜日	時限
254111 A	2	C1	1	後期	月	I
［概要］
応用統計学は、１年次前期開講の基礎統計学とともに土木環境工学における基礎科目です。基礎統計学に引き続き確率・統計の基礎理論を習得することを目的に講義を行います。応用統計学では、基礎統計学で学んだ確率・統計の基礎理論に基づき、全体の分布などがわからないときにその一部を取り出した結果から全体をおしはかる推測統計の考え方を解説するとともに、正規母集団とそれに対する標本分布に関するいくつかの重要な性質など明らかにします。さらに、それらの応用として、母集団の特性値そのものを評価する推定および仮説検定の考え方について具体的な例を挙げながらわかりやすく解説します。
［具体的な達成目標］
本講義では，主な分布、正規母集団、推定と検定の基礎理論を理解するとともに、関連した具体的問題を解く技術を身につけることを目標とします。
［必要知識・準備］
応用統計学の受講に際しては、基礎統計学と連動させているために、確率論の基礎的知識を習得できていることが望ましいです。ただし、履修に関する順序指定は設けていないので、確率論に関する基礎的知識の習得が不十分な受講生は、講義の初めの段階で復習・確認を行うこと等の準備が必要になります。
［評価方法・評価基準］
No 評価項目 割合 評価の観点 1 試験：期末期  40  % 授業理解度  2 試験：中間期  40  % 授業理解度  3 小テスト／レポート課題  20  % 自発的学習
［教科書］
薩摩順吉, 確率・統計, 岩波書店, ISBN:4000077775
［参考書］
特に指定しません。
［講義項目］
１．標本と統計量の分布：第５章　母集団と標本（5-1）、標本の整理（5-2）<BR>　　２．標本と統計量の分布：第５章　統計量の性質（5-3）<BR>　　３．標本と統計量の分布：第５章　正規母集団と標本（5-4）<BR>　　４．標本と統計量の分布：第５章　正規母集団と標本、管理限界（5-4）<BR>　　５．標本と統計量の分布：第５章　正規母集団に対する標本分布（5-5）<BR>　　６．標本と統計量の分布：第５章　正規母集団に対する標本分布（5-5）<BR>　　７．第５章の演習<BR>　　８．中間評価：前半の総括・まとめ<BR>　　９．推定：第６章　点推定（6-1）<BR>　１０．推定：第６章　区間推定（6-2）<BR>　１１．推定：第６章　区間推定（6-２）<BR>　１２．検定：第６章　仮説と検定（6-3）<BR>　１３．検定：第６章　仮説と検定（6-3）<BR>　１４．第６章の演習<BR>　１５．総括
［教育方法］
教科書に沿って講義を行います。まず主な分布の基礎を理解しそれに基づく演算が出来ること，次に正規母集団の性質を理解しそれに基づく演算が出来ること，さらに推定と検定の基礎を理解しそれに基づく演算が出来ることを目指します。<BR>　そのために，教科書の問題を中心とした演習の時間も設けます。なお、演習問題は事前に自分で解いてレポートとして提出してもらうこととします。
［JABEEプログラムの学習・教育目標との対応］
《土木環境工学科》 B.技術者としての知的基盤の形成 　土木環境工学の専門知識習得に必要となる数学、自然科学及び情報処理の基礎学力を身に付け、土木環境技術者としての知的基盤を形成する。 ◎
［その他］
特にありません。