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授業科目名
担当教員
線形代数学II
宮本  泉
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
253002 F 2 F 1 後期 III
[概要]
線形代数学Iに続いて、内積空間、行列の固有値、固有ベクトル、対角化を学習する。アルゴリズムとして、内積空間ではグラム・シュミットの直交化法、行列では固有値、固有ベクトルの求め方、対角化が実行できるようになることを目標とする。固有ベクトルでは解が無限個存在する場合の連立1次方程式の解の一意的でない表記法について、グラム・シュミットの直交化法および対角化では標準基底ではない基底について、それぞれ事前に抽象的概念として紹介されているべき内容であるが、1年間で行列の対角化までを目標とするため、それらの概念の実例として紹介することを強調して講義を行うことによりこの部分を補うように勤める。
[具体的な達成目標]
 (1)グラム・シュミットの直交化法を実行できる。<BR> (2)4次行列の固有値を計算できる。<BR> (3)4次行列の固有ベクトルを計算できる。<BR> (4)行列の対角化に関する理論の概要を理解する。<BR> (5)実2次形式の標準形を計算できる。<BR>(6)線形写像の行列表現の計算ができる。 [必要知識・準備]
[必要知識・準備]
線形代数学I。講義の最初に線形代数学の前の部分の理解度を調べて適当な復習も行う。
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 80  %
2小テスト/レポート課題 20  %十分に考えたレポートを提出しているか。 
[教科書]
  1. 線形代数学Iと同じ教科書
[参考書]
(未登録)
[講義項目]
  1.復習<BR>  2.内積空間<BR>  3.グラム・シュミットの直交化法<BR>  4.正規直交基底<BR>  5.固有値と固有ベクトル(1)<BR>  6.固有値と固有ベクトル(2)<BR>  7.行列の対角化<BR>  8.行列の三角化<BR>  9.実対称行列の対角化<BR> 10.実2次形式<BR> 11.実2次形式の標準形<BR> 12.線形空間と線形写像<BR> 13.線形写像の表現行列<BR> 14.補足とまとめ<BR> 15.試験等
[教育方法]
黒板に書きながら説明して講義を進める。受講者が手を動かしてノートをとることにより集中力を養えるようにしている。気分転換におよび受講者の予備知識確認のために、簡単な問を使ってコミュニケーションをはかっている。目標のアルゴリズムについて講義時間中に小演習やレポート提出を課し、それによって理解度を見て講義を進めるようにする。必要に応じて、数式処理システムで固有値、固有ベクトルなどを求めて見せている。理論の説明をアルゴリズム的に行っている。
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
《コンピュータ・メディア工学科 コンピュータサイエンスコース》
(A)情報処理技術者としての自らの活動が自然や社会,人に与える影響を理解し,問題解決にあたることができる知識と技術,およびコミュニケーションスキルを習得する
(C)問題を形式的にモデル化し,そのモデルを基に問題解決する知識と技術を習得する.
[その他]
(未登録)