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授業科目名 健康運動処方概論
時間割番号 172012
担当教員名 小山 勝弘
開講学期・曜日・時限 前期・火・II 単位数 2
<対象学生>
2,3年次生
<授業の目的および概要>
健康の保持増進を目的とした運動処方の基礎を習得するため,運動処方の意義,条件等について理解する.また性,年齢,健康度,トレーナビリティ,嗜好などの個人的特性への対応についても言及し,運動処方の実際を学ぶ.特に有酸素運動の処方について詳細に理解する.
<到達目標>
1.運動すること(身体活動)の意義を「ベッドレストスタディー」の成果を基に論及できる<BR>2.有酸素運動が健康づくりに適していると考えられてきた根拠を多角的に説明できる<BR>3.運動強度の表現方法(絶対強度と相対強度)の相違を認識し,様々な強度の表し方の意義が理解できる(最大酸素摂取量,心拍数,METs,RMR,RPE)<BR>4.自転車運動,ウォーキング,ジョギングの強度表現を理解し,消費エネルギー量の推定ができる
<授業の方法>
講義と演習
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 80  %基礎的知識の理解度,論理性について評価し,最高80点を与える 
2小テスト/レポート課題 20  %エネルギー消費量の推定に関して1題のレポートを課し,最高20点を与える. 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
生涯スポーツの重要性が叫ばれて久しいが,その具体的方法論を科学的に理解し,安全にかつ効率よく目的とする活動を指導できる人材は明らかに不足している.まずは集団ではなく個を扱う運動処方の意義を理解し,その技術を身に付けて欲しい.授業時には電卓を準備する.
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. 池上晴夫, 運動処方の実際, 大修館書店, ISBN:446916321X
<授業計画の概要>
1 オリエンテーション<BR> 運動(orスポーツ)の功罪/ベッドレストスタディーに学ぶ<BR>2 運動処方の概念<BR> 健康づくりを実現するための運動とは?<BR> 運動トレーニングの原則(過負荷,漸進性,個別性,反復性,可逆性)<BR> 運動処方の原則(種目・強度・時間・頻度・期間)<BR>3-4 有酸素運動とレジスタンス運動の意義(詳細な根拠) <BR>5-6 筋量,筋力,筋パワー,筋持久力のトレーニングとその効果<BR>7-9 運動強度の表し方―絶対的評価と相対的評価―<BR>(%VO2max,%HRmax,%HRreserve,RMR,METs,RPE,etc.)<BR>10 自転車エルゴメーター(エアロバイク)の運動強度の表し方<BR>(kpm/min,W,kcal/min)<BR>11-12 自転車エルゴメーター運動による消費エネルギー量の推定法<BR> 「運動効率」の概念<BR>13 METsを用いた運動中の消費エネルギー量推定法<BR>(Walking,Running,etc.)<BR>14 運動強度,時間,頻度,および期間の設定方法と安全対策<BR> (安全限界と有効限界)<BR>15 評価:総括・まとめ