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授業科目名 西洋史講読IIB
時間割番号 162211B
担当教員名 皆川 卓
開講学期・曜日・時限 後期・木・V 単位数 2
<対象学生>
対象学生については、<受講に際して・学生へのメッセージ> 欄に記載されております。
<授業の目的および概要>
前期の『統治論』の続きを読む。
<到達目標>
適度に難解で論証力ある文章を読む忍耐力と、それを論理的に整理して提示する能力を養い、世界史・政経・倫理でヨーロッパの政治文化を論じるための基礎的素養を身につける。
<授業の方法>
ゼミによる輪読。毎回全員が目を通してくることを前提とする。報告担当者は自分の担当箇所をレジュメにまとめ、自分の所見をつけて報告。その報告に対して講師を含むゼミ生全員が質疑を行い、報告者を交えて意見を述べ合う。報告者は次回にこの議論を踏まえてレジュメに手を入れ、提出する。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1平常点/受講態度 50  %論理的思考力 
2発表/表現等 50  %問題設定能力/表現力 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
〈対象学生〉<BR>西洋史あるいは政治学に関心や必要性を感じる学生一般。高等学校の教員免許取得が見込まれ、世界史や倫理、政経の授業を行う可能性のある学生。多少努力しても西洋古典を読破したい人。ただし各受講者が最低一回担当するように人数を調整する場合もある。<BR><BR><受講に際して・学生へのメッセージ> <BR>アリストテレスの政治学は、20世紀初頭までヨーロッパ中のエリート養成学校で用いられた基本テキストでした。近世・近代史に登場するエリートにとって、それは一種の通過儀礼であり、当然かれらの政治や思索活動にも少なからぬ影響を与えています。ですから私たちがそれを読むことは、彼らを追体験し、その思考回路を知る有力な手がかりになるのです。テキストそのものも、普通の大学生であれば手が届かないほど難しいものではありません。なお中には、英語で読んだ方が分かりやすい箇所もあります。該当個所を含む英語テキスト(講師が用意します)と引き比べ、ていねいに読んでみましょう。ヨーロッパの近世・近代が、意外と日本の伝統社会と近いことが分かります。
<テキスト>
  1. ジョン・ロック(宮川訳), 政治学, 中央公論新社, ISBN:4121600983,
    ((出版年)2007年)
<参考書>
(未登録)
<授業計画の概要>
最初の回にオリエンテーリングを行い、担当箇所を決める。第2回目には講師がテキスト成立の背景と、この時代に固有の論述方法について講義し、第3回目から輪読に入る。