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授業科目名 東洋史概説
時間割番号 162204
担当教員名 堀内 淳一
開講学期・曜日・時限 前期・水・III 単位数 2
<対象学生>
1)中学校社会科または高等学校地理歴史科の教員を目指している学生<BR>2)東洋史学について知識を深めたいと思っている一般の学生
<授業の目的および概要>
目的:1)東洋史学についての興味・関心を喚起する。<BR>2)教員免許を取得するにふさわしい、東洋史についての基礎的な知識・考え方を習得する。<BR>概要:中国を中心として、周辺諸国家を含めた東アジアの歴史について、最新の研究成果を踏まえ、基本となる概念を解説する。扱う時代としては、殷周から隋唐を目安とする。
<到達目標>
◎(1)知識と視野:東洋史の基本的な知識を習得すると同時に、そのような知識の根拠となる史料の見方や史学的思考法を身に付ける。東アジアの歴史を学ぶことで、世界的な視野で物事を捉えることができる。また、教員免許を取得しようとする学生は、東洋史を学ぶ/教えるための基礎知識を得る。 <BR>(2)能力と技能:東洋史に関連する諸問題を意識し、それを解決することができる。<BR>(3)人間性と倫理性:東アジアの多様性のルーツを学ぶことで、多様な文化・価値観を理解し、他者との相互理解に努めることができる。
<授業の方法>
講義形式で行う。適宜プリントを配布したり、プロジェクタを利用してビジュアルに資料を示していく予定である。教科書については、必ずしも記述通りに進めるとは限らないが、なるべく事前に目を通して理解を深めておくことが望まれる。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 50  %講義内容の理解、および自ら問題を調査する能力を評価して判断する。 
2平常点/受講態度 50  %出席の回数、授業中に集中して聞いていたかどうかを評価して判断する。 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
大学受験で世界史を取らなかった学生は、特に事前に高校の教科書等を復習し、テキストに目を通してくることが望ましい。
<テキスト>
  1. 愛宕元・富谷至 編, 『中国の歴史 上 古代‐中世』, 昭和堂, ISBN:4812204283
<参考書>
  1. 講義内で関連する書籍を紹介する。
<授業計画の概要>
以下の内容を十数回に分けて講義する。<BR>なお、毎回の講義の最後に、出席カードに質問・意見・感想などを書いてもらい、次回以降の講義に活かしていく。<BR><BR>1 ガイダンス −概説の概説<BR>2 殷・周 −史料について<BR>3 春秋・戦国 −誰が何を支配するのか?<BR>4 秦・前漢(1) −封建・郡県・郡国<BR>5 前漢(2) −財政史からみた武帝期<BR>6 後漢(1) −豪族と農民<BR>7 後漢(2) −外戚・豪族・宦官<BR>8 魏晋 −官吏登用制度から貴族制を理解する<BR>9 五胡十六国 −「異民族」と「中華」<BR>10 南朝 −貴族制政権の繁栄と崩壊<BR>11 北朝 ―「漢化」とは何か?<BR>12 まとめ・テスト<BR>13 テスト解説/時代区分論