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授業科目名 国語科内容論
時間割番号 160502 A
担当教員名 石田 千尋
開講学期・曜日・時限 前期・木・III 単位数 2
<対象学生>
1年〜3年
<授業の目的および概要>
本科目では、国語教科書に採用されている古典作品のうち『万葉集』をとりあげ、和歌の表現の特質を明らかにします。また、さまざまな歌人の歌を解釈することを通して、彼らの内面世界と当時の時代状況についても掘り下げていきます。
<到達目標>
国語科教育に関する学びに向けて、和歌文学および『万葉集』に関する知識と理解を深め、その表現の特質や読解の基礎を習得する。
<授業の方法>
講義によって進めます。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート課題 40  %中間レポートおよび期末レポートの内容 
2平常点/受講態度 60  %出席状況および受講態度 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
古典文学は現代の日本文学・国語教育の母胎であり源泉である、そのような意識をもって受講していただけたらと思います。
<テキスト>
  1. 特定のテキストは使用せず、適宜プリントを配布します。
<参考書>
  1. 授業内で指示します。
<授業計画の概要>
第1回 『万葉集』の成立と時代背景について概説します。<BR>第2回 宮廷貴族たちの宴席での歌を通して、『万葉集』成立の背景を解説します。 <BR>第3回 額田王が宮廷行事で歌った歌を通して、宴席歌の表現の特質を考えます。<BR>第4回 柿本人麻呂が吉野離宮で披露した歌を通して、天皇讃歌の特質を考えます。<BR>第5回 柿本人麻呂が創出した相聞歌(恋の歌)の表現の特質について考えます。<BR>第6回 但馬皇女の歌を通して、相聞歌の表現の展開について考えます。<BR>第7回 穂積皇子の歌を通して、歌とその時代の関係について考えます。<BR>第8回 これまでの講義のまとめをふまえて中間レポートを執筆していただきます。<BR>第9回 志貴皇子の歌を通して、叙景歌の発想と表現の原点について考えます。<BR>第10回 大伴旅人が大宰府で詠んだ歌について、その文学的意義について考えます。<BR>第11回 山上憶良の歌を通して、当時の官人たちの心境や実態について考えます。<BR>第12回 山上憶良の歌を通して、官人たちにとって和歌が担った役割を考えます。<BR>第13回 大伴坂上郎女の歌を通して、貴族社会における交流の実態について考えます。<BR>第14回 大伴家持の歌を通して、『万葉集』編纂の意図や意義について考えます。<BR>第15回 評価:総括とレポート