授業科目名
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ウイルスと人間B
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分類・系統 | |
時間割番号
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063459
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担当教員名
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加藤 伊陽子
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開講学期・曜日・時限
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後期・木・V
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単位数
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2
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<対象学生>
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(未登録)
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<授業の目的および概要>
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「ウイルス」には、医学・感染症学的な事項に加えて、生命とは何かという問題、構成分子についての分子生物学、分子集合の物理化学的な問題、環境破壊との関連、感染症を防止する技術、政府の政策、学校や家庭の役割など、多くの側面を見ることができる。異なる背景を持つ学生がさまざまな視野からウイルスを学習・議論することにより、知識を習得し、理解を深めることを目的とする。
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No | 重要度 | 目標 | 詳細 |
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1 | ◎ | 知識と視野 | ウイルスに関する基礎知識を習得する。さらに、ウイルスと人間の関わりの歴史と、現在の社会・生活でどのようなウイルスが問題となっているのかを理解する。 | 2 | | 能力と技能 | パワーポイントを用いた発表資料の作成技術とプレゼンテーションの習得 |
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<授業の方法>
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毎回1つのテーマで、講義と話し合いを行う。担当教員はパワーポイントやプリントによりウイルスに関する知識を紹介し、学生は議論とリサーチによって学習を進める。後半には学生が設定された課題について学習し、パワーポイント・ファイルを作成して、発表を行う。
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<成績評価の方法>
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No | 評価項目 | 割合 | 評価の観点 |
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1 | 小テスト/レポート課題 | 30 % | 講義内容の理解度 | 2 | 平常点/受講態度 | 30 % | 学習態度 | 3 | 発表/表現等 | 40 % | まとめ方や理解度 |
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<受講に際して・学生へのメッセージ>
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専門知識をある程度持つ学生・ほとんど持たない学生、教育人間学・工学・医学の異なる背景を持つ学生、――さまざまな方向性を持つ学生が参加して、多方面から学習・議論してくれることを希望します。
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<テキスト>
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(未登録)
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<参考書>
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(未登録)
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<授業計画の概要>
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次の15の項目を予定している。順序の変更がありうる。<BR>1.ウイルスについて考えよう。 「生物」の定義を更新すればウイルスは生物になる。(ウイルスのゲノム、ウイルス粒子、ウイルスの複製)<BR>2.どのようなウイルスとウイルス感染症を知っていますか。(ウイルスの分類、侵入、体内伝播)<BR>3.ウイルスの増殖を分子の用語で説明しよう。(侵入、脱殻、DNA/RNA複製、転写、翻訳、組み立て)<BR>4.ウイルスから身を守るために何をしますか? (ワクチン、抗ウイルス薬、消毒、物理的防御)<BR>5.がんを起こすウイルスについて考えよう。 (子宮頸癌の原因ヒトパピローマウイルス)<BR>6.人類が絶滅させたウイルス。 (人類が天然痘ウイルスと戦った歴史)<BR>7.人類が絶滅させようとしているウイルス。(ポリオウイルス根絶に向けた活動と、今も局地的に続く感染)<BR>8.子供のときに感染するいろいろなウイルス。(幼稚園や小学校の子供たちのウイルス感染)<BR>9.妊婦はウイルス感染を避けよう。 (胎児が垂直感染で受ける影響について学習する)<BR>10.動物から人間社会にやって来るウイルス。 (ブタ、トリ、サル、昆虫でのウイルス増殖環にヒトが参加)<BR>11.レトロウイルス・プロテアーゼ物語。(AIDS治療薬開発のもとになった基礎研究を紹介)<BR>12.課題学習(1) (Web検索などによる課題の学習、発表・レポートのパワーポイント・ファイル作成)<BR>13.課題学習(2)<BR>14.発表会(1)<BR>15.発表会(2)
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<JABEEプログラムの学習・教育目標との対応> |
《コンピュータ・メディア工学科 情報メディアコース》 | (C) 科学技術が社会や自然に及ぼす影響や効果までを考慮できる多面的な地球的視野を会得し、国際的なコミュニケーションを可能とする基礎能力を修得する。 | ◎ |
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