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授業科目名 放射線と現代
分類・系統自然科学 社会系
時間割番号 063248
担当教員名 御園生 拓/鳥養 映子/高橋 智子/武田 哲明
開講学期・曜日・時限 後期・月・II 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的および概要>
一般にただ「恐ろしいもの」として漠然としか認識されていない放射線は,現実には工業,農業,医学といった現代生活の様々な局面で利用されている.また,日本は2006年6月の原子力立国計画などによってエネルギー源としての原子力利用を大々的に推し進める方針を打ち出している.さらに,昨今の世界情勢においては,核ミサイルの恐怖からから核テロやいわゆるdirty bombとしてなどの放射性物質の悪用の懸念も増加する一方である.本授業は,このような状況に適切に対処することができる市民を育成するために,放射線・放射能についての基本的な知識と,日本における放射線管理規制の実態を学ぶことを目的とする.
<到達目標>  到達目標とは
No重要度目標詳細
1知識と視野電離放射線ならびに原子力についての科学的な知識を得ることにより,現代社会における放射線/放射線エネルギーの意義を深く考えることができるようになる.
<授業の方法>
授業は講義によって行う.<BR>授業において提示する課題へのレポートと出席によって評価するので,出席は必須.<BR>必ず学生証による出席登録を行うこと.リアクションペーパーだけでは出席にはならない.
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート課題 90  %与えられた科学的な知識がどの程度定着しているか,また社会的な事象について科学的な知識をもってどの程度分析できるかなどを評価する. 
2平常点/受講態度 10  %授業には出席した上でまじめに取り組むことが求められる. 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
正しい知識というものの価値と共に,知らないということの恐ろしさを知っていれば,世の中に氾濫する情報に惑わされることがなくなります.<BR>知的な好奇心を磨きましょう.<BR>詳細は随時詳細ページ参照のこと.
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
(未登録)
<授業計画の概要>
1 授業ガイダンス,放射線入門 (みそのう)<BR> 本授業の実施形態,注意点,評価方法等の説明.放射線についての基礎的知識の説明.<BR>2−5 放射線・放射能とは何か (鳥養)<BR> 放射線・放射能についての物理的知識基盤の形成.そもそも放射線とはどのようなものなのかを知る.<BR>6 生物と放射線(みそのう)<BR> 放射線は生物体に対してどのような影響を与えるのかを知る.さらに医療分野における放射線利用についても学習する.<BR>7−10 社会のなかの放射線 (高橋)<BR> 人類と放射線の関係の歴史および,現代社会における放射線利用の実態,日本の原子力エネルギー利用の実態と展望.原子力政策大綱(2005),新エネルギー国家戦略(2006),原子力立国計画(2006)の概要を知る.<BR>11−14 エネルギーと原子力発電 (武田)<BR> 原子力のエネルギー利用,原子炉の種類と構造,原子力発電の仕組み,核融合炉,日本および世界の原子力研究の現状と今後の展開について知る.<BR>15 原子力と現代 (みそのう)<BR> 山梨大学も参加している原子力教育推進のための国際原子力人材育成大学連合ネットが作成する原子力道場授業ビデオにより原子力利用の実際を知る.<BR>http://www.nr.titech.ac.jp/d-atom/Japanese/Events/2011/110228.pdf
<JABEEプログラムの学習・教育目標との対応>
《コンピュータ・メディア工学科 情報メディアコース》
(C) 科学技術が社会や自然に及ぼす影響や効果までを考慮できる多面的な地球的視野を会得し、国際的なコミュニケーションを可能とする基礎能力を修得する。