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授業科目名 社会変動と人間
分類・系統社会科学 社会系
時間割番号 063219
担当教員名 三重野 卓
開講学期・曜日・時限 後期・木・I 単位数 2
<対象学生>
全学生対象
<授業の目的および概要>
本講義の目的は、現代社会理論を踏まえ、現代社会のマクロな社会変動と、ミクロとしての個人に焦点をあわせ、現代社会のリアリティを明らかにすることにある。とりわけ、高度産業化、階層化、福祉化、高齢化、国際化という社会変動に着目する。社会現象について問題意識を深めてもらいたいと願っている。
<到達目標>  到達目標とは
No重要度目標詳細
1知識と視野現代社会について、その歴史にも遡りながら、広い視野から把握し、その中に生きる人間についての洞察力を身につける。
<授業の方法>
大人数の授業なので、基本的には講義形式で行う。ただし、時々、学生に意見を求めることがあるので、受身で授業を聴講するのではなく、授業を素材として、自ら考えるということが不可欠になる。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート課題 80  %二回、レポートを提出してもらう。オリジナリティ、論理能力を評価する 
2平常点/受講態度 20  %出席回数の少ない学生がいるので、今年度は、出席点も重視する。 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
学部により、単位取得率が異なる。授業は、さぼらず出席し、授業内容を踏まえて、自ら考え、レポートを書いて欲しい。広い問題意識を持って欲しい。日頃から、ニュース、報道、事件に注目し、授業で扱う理論がどう適用可能か、各自考えてもらいたい。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
(未登録)
<授業計画の概要>
1 .2 、マクロ社会学の理論<BR>社会システムの概念、方法論的個人主義と方法論的集合主義の考え方などを明らかにする。とりわけ、構造と機能の考え方について詳細に検討し、個人と社会、文化の関連について明らかにする。社会をみる眼を養うことが目標になる。<BR>3 .4 .5 、高度産業化と脱工業化<BR>資本主義化と産業化の概念の差異に着目しながら、近代経済成長の考え方を示す。さ<BR>らに、ダニエル・ベルやトフラーの理論などに焦点を合わせながら、脱工業化社会の現在を示す。産業化の環境への波及効果についても、検討する。産業社会の機能、逆機能を理解するようになることが期待される。<BR>6.7.8、階層化の論理と実際<BR>流動化のひとつとして、階層問題に着目し、その論理構成を明確にする。それを踏まえて、日本社会における階層化の趨勢を時系列的に検討し、格差社会といわれている現在の階層問題について詳述する。緊急を要する社会問題を具体的に理解する方法をマスターする。<BR>9.10、福祉化の動向と福祉国家<BR>産業化の逆機能が顕在化する中で、福祉問題に注目が集まっている状況を素描し、福祉政策の論理と実際、社会保障について言及する。それにより、今後の社会保障改革を理解するための基礎能力を養う。<BR>11.12.13、高齢社会と日本の将来<BR>少子高齢化という社会変動に焦点をあわせ、その要因、現状、将来について、検討する。それを踏まえて、高齢社会における人々の「生活の質」について、検討し、さらに政策問題についても言及する。今後の社会を生きるために不可欠の視点を習得する。 <BR>14. グローバル化・国際化と社会システム<BR>グローバル化の歴史を辿りながら、現在のグローバル化の状況と問題点について把握する。とりわけ、国際的な格差問題との係わりの中で、人間にあり方を模索する。国際社会を見る眼を養うことを目標にする。<BR>15.総括、まとめ
<JABEEプログラムの学習・教育目標との対応>
《機械システム工学科機械デザインコース》
(A)【機械工学の意義】
幸福・福祉の意義,自然と社会との係わりが理解でき,これらに及ぼす機械工学の影響が理解できる能力を身につける.
《電気電子システム工学科》
A-1:人としての常識を持ち,人の社会性を認識する
人間形成科目部門を通じて自分を取り巻く環境の中で円滑かつ持続的に活動を続けるための常識を身につけるとともに,テーマ別教養科目部門の内,「文化系」「社会系」「国際交流系」の科目を通じて歴史や様々な文化,社会の仕組みを理解し,社会人としての良識と倫理,多様な価値観を理解する広い視野を備える
 
《コンピュータ・メディア工学科 コンピュータサイエンスコース》
(A)情報処理技術者としての自らの活動が自然や社会,人に与える影響を理解し,問題解決にあたることができる知識と技術,およびコミュニケーションスキルを習得する
《コンピュータ・メディア工学科 情報メディアコース》
(C) 科学技術が社会や自然に及ぼす影響や効果までを考慮できる多面的な地球的視野を会得し、国際的なコミュニケーションを可能とする基礎能力を修得する。
《土木環境工学科》
A.技術者の責務の自覚
 土木環境技術が人間社会や自然環境の変化に及ぼす効果・影響を理解し、自然と調和した人類の持続的発展のために土木環境技術者が果たすべき責務を自覚する。