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授業科目名 科学系 電力伝送工学
時間割番号 289030KA
担当教員名 清弘 智昭
開講学期・曜日・時限 前期・月・IV 単位数 2
<対象学生>
全学
<授業の目的および概要>
 各種発電所で発電された電気エネルギーを需要地まで送る電力システムについて学ぶ。発電所で発電された電気は変電所で275kV或いは500kVの高電圧に昇圧され需要地近くの変電所まで送られ、再び順次降圧されて各種需要家に供給される。電力システムは単純な単一システムで出来ているのではなく、複雑に連携された網の目状の巨大システムである。この電力システムがどのような構成になっているのかを理解し、電力を安定に伝送するための原理を学ぶ。<BR> 電力システムの設備とその役割を理解し、定電圧送電が確保されるための原理を理解する。電力が安定に送電されるためにどのような設備があり、その役割・原理を理解する。
<到達目標>  到達目標とは
No重要度目標詳細
1知識と視野電気回路に関する基礎的な知識
ベクトルの取り扱い方に関する数学的な知識
<授業の方法>
教科書を中心に講義をする。<BR>送配電設備の説明等には適宜視聴覚教材を使って理解を深める。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 50  %電力伝送の基本的な事項を十分理解できたか 
2試験:中間期 50  %電力伝送工学の根底にある電気回路・電磁気学の基礎を理解しているか 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
 発電機で発電された電圧は15kV程度のものでこれを遠方の需要地に送る為には高電圧に昇圧しなければならない。このように電圧の変換をするための原理はファラデーの電磁誘導の法則を基にしている。従って電磁気学の基礎的な知識は不可欠である。電気を送る基本は電気回路の基礎的な事項であるから、電気回路で学ぶ基礎的な知識が求められる。変圧器は各種の電気機械の中でも単純かつ重要なものである。変圧器の原理も基礎知識として求められる。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. 電気学会大学講座 送配電工学, 電気学会(発売元 オーム社), ISBN:4886862381
<授業計画の概要>
1.電力伝送システムの概要<BR>  2.送電方式(交流送電、直流送電)<BR>  3.送電設備(送電線路)<BR>  4.送電設備(碍子、鉄塔、)<BR>  5.線路定数(抵抗、インダクタンス、キャパシタンス)<BR>  6.送電特性と送電容量(長距離送電線路と四端子定数)<BR>  7.送電電力の計算と電力円線図<BR>  8.系統に発生する異常電圧<BR>  9.雷遮蔽と逆フラッシュオ−バの対策<BR> 10.コロナの発生とコロナ電圧<BR> 11.中性点接地方式<BR> 12.故障計算(対称座標法)<BR> 13.送電系統の安定度と送電容量
<JABEEプログラムの学習・教育目標との対応>
《機械システム工学科機械デザインコース》
(A)【機械工学の意義】
幸福・福祉の意義,自然と社会との係わりが理解でき,これらに及ぼす機械工学の影響が理解できる能力を身につける.
《コンピュータ・メディア工学科 コンピュータサイエンスコース》
(A)情報処理技術者としての自らの活動が自然や社会,人に与える影響を理解し,問題解決にあたることができる知識と技術,およびコミュニケーションスキルを習得する
《コンピュータ・メディア工学科 情報メディアコース》
(C) 科学技術が社会や自然に及ぼす影響や効果までを考慮できる多面的な地球的視野を会得し、国際的なコミュニケーションを可能とする基礎能力を修得する。
《土木環境工学科》
A.技術者の責務の自覚
 土木環境技術が人間社会や自然環境の変化に及ぼす効果・影響を理解し、自然と調和した人類の持続的発展のために土木環境技術者が果たすべき責務を自覚する。
[学生による授業評価アンケートに関する記述]
(未登録)