山梨大学電子シラバス>検索結果一覧>授業データ



授業科目名
担当教員
機械工学デザインIII
松村 雄一
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
271142 1 D 2 後期 III-1-IV-1
[概要]
機械設計と機械製図の基礎力を養うことを目的とした演習・実習を行う。前半の授業では,実際の機械の設計,製図のプロセスを学ぶため,歯車ポンプの設計・製図に取り組む。後半は,グループワークにより,簡単な機能を実現する機械の設計,製図を行い,創造設計の困難さと楽しさを学ぶ。これらの課題を通して,機能と強度の両面を考慮した設計,機械要素部品を活用した設計について学ぶと共に,創造的に機械を設計する能力や,複雑な機械の全体像を把握しながら図面化する能力を養う。
[具体的な達成目標]
1.機械設計のプロセスが理解できる<BR>2.機械の製図則を理解し,簡単な機械の図面程度であれば,何かを参考にすることなく作成できる<BR>3.機能,強度などを考慮して,適切な機械要素の選択や,加工部品の設計ができる
[必要知識・準備]
『基礎工学』部門に相当する科目の中では,特に「設計法概論」で学ぶ機械設計や,「機械工学デザインI」および「機械工学デザインII」で学ぶ機械製図,「ものづくり実習I」で学ぶ機械工作法の基礎知識を修得しておくこと。<BR><BR>☆カリキュラムの中の位置づけ<BR>本科目は「履修順序指定科目」であり「機械工学デザインI」および「機械工学デザインII」を履修していなければ受講できない。本科目に続いて開講される「機械工学デザインIV」を履修するには,本科目の単位を取得しなければならない。また,『基礎工学』部門の「機械要素設計」,「ものづくり実習II」とは,必要な知識を相互補完する場合があるので,これらの科目を同時に履修すること。<BR>1.設計法概論および機械工学デザインI,IIで学ぶ日本工業規格「機械製図」に関する知識<BR>2.基礎的な材料力学に関する知識<BR>3.平歯車に関する知識<BR><BR>(注意)本科目は「履修順序指定科目」であり,「機械工学デザインI」および「機械工学デザインII」を履修していなければ,受講できない。本科目に続き「機械工学デザインIV」が開講されている。この科目を履修する前提として,本科目の単位を取得しなければならない。
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1発表/表現等 30  %プレゼンテーションの完成度を評価 
2その他 70  %設計書や,図面等提出物の完成度を評価 
[教科書]
  1. 林洋次, 最新機械製図 (基礎シリーズ), 実教出版, ISBN:4407302836
[参考書]
  1. 工業教育図書研究会 編, 歯車ポンプの設計, 綜文館, ISBN:4882130637
[講義項目]
 1.「歯車ポンプの設計(1)」<BR>    ☆歯車ポンプの基礎,設計課題の説明,歯車ポンプの分解・スケッチ<BR> 2.「歯車ポンプの設計(2)」<BR>    ☆設計書作成(吐出圧力や所要動力,吐出流量の決定など)<BR> 3.「歯車ポンプの設計(3)」<BR>    ☆設計書作成(機械材料,公差の決定など)<BR> 4.「歯車ポンプの設計(4)」<BR>    ☆設計書作成(歯車,軸の設計など),設計書の提出<BR> 5.「歯車ポンプの製図(1)」<BR>    ☆部品図の作成<<その1>><BR> 6.「歯車ポンプの製図(2)」<BR>    ☆部品図の作成<<その2>>,部品図の提出<BR> 7.「歯車ポンプの設計(3)」<BR>    ☆組立図の作成<<その1>><BR> 8.「歯車ポンプの設計(4)」<BR>    ☆組立図の作成<<その2>>,組立図の提出<BR> 9.「簡単な機能を実現する機械の設計(1)」<BR>    ☆設計課題の説明(機能に関する仕様提示),グループワークによる概念設計,概念設計のプレゼンテーション<BR>10.「簡単な機能を実現する機械の設計(2)」<BR>    ☆グループワークによるポンチ絵の作成1<BR>11.「簡単な機能を実現する機械の設計(3)」<BR>    ☆ポンチ絵のプレゼンテーション1,グループワークによるポンチ絵の作成2<BR>12.「簡単な機能を実現する機械の設計(4)」<BR>    ☆ポンチ絵のプレゼンテーション2,グループワークによる設計書作成<BR>13.「簡単な機能を実現する機械の製図(1)」<BR>   ☆設計書の提出,グループワークによる計画図の作成1<BR>14.「簡単な機能を実現する機械の製図(2)」<BR>    ☆グループワークによる計画図の作成2<BR>15.「簡単な機能を実現する機械の製図(3)」<BR>    ☆計画図の提出,プレゼンテーションによる成果発表<BR>なお,各回の授業内容は,進捗に応じて変更する場合がある。
[教育方法]
・設計のプロセスを個々の段階に分解してとらえ,それぞれの段階ごとに講義(一部,演習を含む)を行った後,自らの設計課題を完成させていく形式の授業とする<BR>・大学院生によるティーチング・アシスタント制を採用することで、きめ細やかな指導を行う<BR>・グループで一つの設計課題に取り組み,共同で一つの機械を設計する経験が積めるようにする<BR>・学生が主体となって,設計案のプレゼンテーションや,この案に対する討論を行うための時間を設ける
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
《機械システム工学科機械デザインコース》
(C) 【機械工学の基礎】
機械工学に関する基礎知識を修得し,これらの知識を活用して機械工学に関連する諸問題が解決できる能力を身につける.
(E)【デザインとものづくり】
修得した基礎知識を駆使し,与えられた制約の下でデザインやものづくりが合理的かつ効率的に行える能力を身につける.
[その他]
・講義に関する連絡はYins-CNSを通じて行う。<BR>・オフィスアワーは火曜日15:30-16:30。
[学生による授業評価アンケートに関する記述]
各授業での対応をまとめた資料が,機械システム工学科会議室(A1-143)で閲覧できます.