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授業科目名
担当教員
基礎物理化学II
小宮山 政晴
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
266046 2 J 2 前期 I
[概要]
 本講義は基礎物理化学Iと共に、JS学科において化学の基礎を学習するためのものである。物質やエネルギーの循環の理解は、循環システム工学科での学習目標の柱の一つであり、本講義ではこれを化学の観点から理解するための基礎を学ぶ。教科書は基礎物理化学IおよびIIで共通で、Iでは主にその基礎編、IIでは応用編を学ぶ。
[具体的な達成目標]
 この世の中の物理的・化学的変化は、ある速度で平衡へと向かっている。この速度に関する学問が速度論、平衡に関する学問が熱力学である。ここでは基礎物理化学Iで学んだ知識をもとにして、熱力学の基礎とその応用を学ぶ。エンタルピー、エントロピー、自由エネルギーなどの熱力学的関数を導入し、これらを利用して熱力学第一法則、第二法則を理解する。さらにその応用として、化学エネルギーや電池の起電力などについて学ぶ。また基礎物理化学I、IIの応用として、環境や生体を化学の視点から見直す。
[必要知識・準備]
 基礎物理化学Iの履修を前提とする。
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 25  %設問に対する解答の正確さ。計算問題の場合には得られた数値の正確さ、有効数字の適切さなど。 
2試験:中間期 25  %設問に対する解答の正確さ。計算問題の場合には得られた数値の正確さ、有効数字の適切さなど。 
3小テスト/レポート課題 50  %設問に対する解答の正確さ。計算問題の場合には得られた数値の正確さ、有効数字の適切さなど。 
[教科書]
  1. 小出直之ほか, ビギナーズ化学, 化学同人, ISBN:4759808779
[参考書]
  1. 磯 直道・上松 敬禧・真下 清・和井内 徹, 基礎物理化学, 東京教学社, ISBN:4808230348,
    (使用教科書と同レベルの、大学化学の入門書であるが、より高度。JSでは将来理系を専門としようとする人向き。)

  2. 石田愈, 熱力学-基本の理解と応用, 培風館, ISBN:4563042773,
    (数式をほとんど使わない、これまでになかったタイプの熱力学の教科書。JSの学生には、基礎物理化学を履修した後、さらに熱力学の理解を深めるための絶好の参考書として薦める。)

  3. ムーア、アトキンス、バーロー、カステラン、アルバーティなど, 物理化学, いずれも東京化学同人,
    (いずれも東京化学同人から翻訳・上梓されている、米国の著名な物理化学の教科書。通常化学系学部3年生の授業で使用されることが多い。将来化学を専門とする人向きであるが、いつまでたっても参考書としての価値を失わない。)

  4. 化学教科書研究会 編, 基礎化学, 化学同人, ISBN:4759808035,
    (使用教科書と同レベルの、大学化学の入門書。学習者によっては、使用教科書よりも記述がわかり易いかもしれない。)

  5. 長谷川正知〔ほか〕, 理科系学生のための基礎化学, 学術図書出版社, ISBN:4873613035,
    (現在の教科書の前にこの授業で用いられていた教科書。先輩から手に入れれば、書き込みその他有用な情報があるかもしれない。)
[講義項目]
第1,2週.熱力学第一法則<BR>第3,4週.熱力学第二法則<BR>第5,6週. 自由エネルギーと化学ポテンシャル <BR>第7週. 化学平衡<BR>第8週.これまでの復習とその理解のための試験(試験:中間期)<BR>第9,10週. 無機化学反応と有機化学反応<BR>第11週.エネルギー変換―化学エネルギーと起電力<BR>第12週.実用電池と燃料電池<BR>第13,14週.環境と化学―グリーンケミストリー<BR>第15週. 生体物質
[教育方法]
 本講義では、授業内容を演習問題を通して理解することを方針としており、授業時間の関係からほとんどの演習問題は宿題として出題される。演習問題を自分の力で解く意志があるかどうかが本授業履修の要である。<BR> オフィスアワー(教官室:教育人間科学部S号館412室)は金曜日V限とする。本授業の内容および演習問題について質問のある学生の来訪を歓迎する。
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
(未登録)
[その他]
(未登録)
[学生による授業評価アンケートに関する記述]
(未登録)