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授業科目名
担当教員
環境分析化学
風間 ふたば
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
266040 2 J 2 前期 I
[概要]
環境の実態は種々のデータによって具体的に表される。したがって環境管理やマネージメントを行う場合、その測定値に関する正しい理解が不可欠であり、そのためには自分の手で分析をおこなった経験をもつことが重要である。本講義はそのために必要な基礎知識を習得する講義であると位置づけている。分析化学の基礎を理解するとともに、環境分析に多用されている分析手法の理解も深める。またいくつかの調査事例をもとに、調査目的にあわせた調査計画の立案の重要性を考える。
[具体的な達成目標]
分析化学の基礎の理解ならびに実験方法の基礎の習得と、調査結果を読み取る力をつけることを目標とする。
[必要知識・準備]
講義では溶液濃度の計算や化学反応についての基礎的な内容も含めるが、高校で教えられている化学に対する理解がないと、内容を十分把握できない可能性が非常に高い。高校時代に化学を十分習得していなかった者は、事前の準備や講義内容の理解を助けるための自主的な勉強が必要である。また、自然化学実験では化学分析もおこなっているので、これもあわせて受講することをすすめる。
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 50  %講義内容の理解力 
2試験:中間期 30  %講義内容の理解力 
3小テスト/レポート課題 10  %講義内容の理解力・自主的な取り組み 
4平常点/受講態度 10  %講義への意欲的な参加 
[教科書]
  1. 合原眞他, 環境分析化学, 三共出版, ISBN:4782704801
[参考書]
  1. 菅原正雄, 基礎分析化学演習, 山共出版, ISBN:4782704909
  2. 日本分析化学会北海道支部, 水の分析, 化学同人, ISBN:4759809910
[講義項目]
下記の項目について講義を行う。数回は演習や中間テストにあてる。<BR> <BR> 1.分析化学の基礎概念 <BR> 2.分析化学と化学反応・溶液1<BR> 3.分析化学と化学反応・溶液2<BR> 4.容量分析の基礎1<BR> 5.容量分析の基礎2<BR> 6.比色分析の基礎1<BR> 7.比色分析の基礎2<BR> 8.これまでの復習と試験:中間期<BR> 9.有機化合物の分離1<BR> 10.有機化合物の分離2<BR> 11.環境汚濁の測定1<BR> 12.環境汚濁の測定2<BR> 13.野外調査と調査計画<BR> 14.試料の採取と前処理<BR> 15.これまでの復習と試験:期末期<BR> <BR>なお前半は、自然科学実験の化学分野の理解を助けるための講義を中心とするので、実験テキストも持参のこと。
[教育方法]
教科書を中心に講義を行う。必要に応じて資料を配布する。
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
(未登録)
[その他]
本講義は基礎化学、大気水循環システム、自然化学実験、環境計測技術演習と関連がある。特に自然化学実験における化学分野とは連動させて講義を行っている。
[学生による授業評価アンケートに関する記述]
内容がわからないとの評価を得る場合があるが、それは学生の基礎学力とも関係していると考えている。出席しておりなおかつ理解しにくい部分がある場合にはいつでも質問に来てほしい。