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授業科目名
担当教員
生体反応論第二
長沼 孝文
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
265590 2 BT,WP 2 後期 I
[概要]
生体は、生命活動の維持や細胞増殖を行うために必要な物質を異化や同化代謝により得ている。本講義は、糖質(炭水化物)と脂質の異化・同化代謝に関して理解してもらうことを目指す。内容としては、前半は糖質の代謝に関して、糖新生経路およびこの経路と解糖系の関係、ペントースリン酸経路、グリコーゲン代謝などについて解説する。後半は脂質の異化・同化代謝について、脂肪酸のβ酸化や生合成、およびこれらから生合成される脂質に関して、経路や制御機構に関する学習をしてもらう。
[具体的な達成目標]
(1)糖新生経路とその制御が解糖系との関係を踏まえつつ理解出来る。<BR>(2)コリの回路、ペントースリン酸経路が理解できる。<BR>(3)グリコーゲンの分解・合成の経路と相互の制御が理解できる。<BR>(4)脂肪・脂肪酸の分解と合成の経路やその制御が理解できる。
[必要知識・準備]
糖質、脂質の性質と生体内での簡単な働きを理解しておくと学習しやすい。
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 50  %各授業時間毎で断片的に学習した内容を試験勉強を行うことで復習しながら、流れとして捉えることが出来る。 
2平常点/受講態度 50  %授業に出席し、聴講することで知識を立体的に捉えることが出来る。 
[教科書]
  1. リッター生化学, 東京化学同人, ISBN:4807904981
[参考書]
  1. ヴォート基礎生化学, 東京化学同人, ISBN:4807904876
  2. ホートン生化学, 東京化学同人, ISBN:4807905759
  3. レーニンジャーの新生化学(上), 廣川書店, ISBN:4567244001
  4. レーニンジャーの新生化学(下), 廣川書店, ISBN:456724401X
[講義項目]
  1.糖新生の必要性<BR>  2.糖新生経路<BR>  3.糖新生経路と解糖系の相互調節<BR>  4.コリの回路<BR>  5.エタノール発酵<BR>  6.ペントースリン酸経路<BR>  7.グリコーゲンの分解<BR>  8.グリコーゲンの合成<BR>  9.グリコーゲンの分解と合成の相互調節<BR> 10.トリアシルグリセロールの分解<BR> 11.脂肪酸のβ酸化<BR> 12.脂肪酸の生合成<BR> 13.脂質の生合成<BR> 14.脂質の分解と生合成の制御機構<BR> 15.窒素代謝と総括評価(試験等)
[教育方法]
・代謝は物質の流れと相互に関係する制御機構が重要であるので、2機のOHPを使用<BR> して、説明と図表を対比しながらの講義形式を用いることにより、理解し易くしてい<BR> る。<BR>・個々の項目を系統立てられるような試験問題の作成を行い、そのような試験を行うこ<BR> とを伝え、試験勉強による系統的な復習をおこなってもらう。<BR> 
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
(未登録)
[その他]
(未登録)
[学生による授業評価アンケートに関する記述]
講義内容をなるべく多くの学生に理解してもらうため、学生の反応を見ながら授業を進めている。そのため、各授業時間毎の到達目標を明確には提示していないので、到達度も含めてこれらの項での評価点は高くない。