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授業科目名
担当教員
生体物質論
宮川 洋三
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
265520 2 BT,WP 2 前期 I
[概要]
 生物体を構成する物質(生体物質)を探索・解析しそれらの相互作用・相互関連等を明らかにすることにより生物の様々な営み、生命現象を分子レベルで説明することにおいて、20世紀後半から現在までの生化学分野の研究はきわめて多大な成功を収めた。 <BR> 本講義ではこうした現代生化学の成果を理解するための基礎となる生体物質についての正確な知識を習得することを目的とする。本講義では生命現象を理解するうえで不可欠な「水」の重要性とともに、生体物質のうち、タンパク質を構成するアミノ酸をはじめ、エネルギーの源となる炭水化物を構成する糖、遺伝子(核酸)を構成するヌクレオチド等について学ぶ。
[具体的な達成目標]
・ あらゆる生命現象における「水」分子の重要性を物理化学的に説明できるようにする。<BR>・ 「酸」「塩基」の概念を正しく理解し、これに基づき「緩衝作用」「緩衝液」の意味を正確に説明できるようにする。<BR>・ 生体物質としてあげられる高分子のうち、タンパク質を構成するアミノ酸をはじめ、エネルギーの源となる炭水化物を構成する糖、遺伝子(核酸)を構成するヌクレオチド等についての基本的分子構造の特徴をよく理解する。 <BR>・さらにこれらの分子が、今後種々の講義で学ぶ様々な生命現象(呼吸、エネルギー獲得、遺伝等々)とどのように関わるかについて、本講義で学んだ個々の分子の基本構造を出発点として、それらの相互作用や化学反応等、物理化学的、生化学的な基礎知識に基づいて的確に説明できるようにする。
[必要知識・準備]
 予め物理・化学・生物の基本知識をもっていることが望ましいが、それらがなくてもできるだけ理解しやすいように講義を進める。それと同時に、各自が予習・復習の習慣を身につけるようにする。<BR> なお、本講義は、同一教科書を用いる他の関連講義を理解するための基礎知識を習得することも目的の一つとして含んでいる。
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 60  %講義内容についての理解度、問題意識 
2平常点/受講態度 20  %出席点 
3発表/表現等 20  %講義中に提示された問題への取り組みの積極性 
[教科書]
  1. リッター, 生化学, 東京化学同人, ISBN:4807904981
[参考書]
(未登録)
[講義項目]
 1 序論 (Chapter 1)<BR> 2 水分子と水素結合 (Chapter 2)<BR> 3 酸と塩基、Km<BR> 4 緩衝液<BR> 5 演習(1)<BR> 6 アミノ酸 (Chapter 3)<BR> 7 ペプチド<BR> 8 実験法(クロマトグラフィー、電気泳動他)<BR> 9 演習(2)<BR>10 炭水化物(1)単糖 (Chapter 6)<BR>11 炭水化物(2)二糖・多糖<BR>12 炭水化物(3)糖タンパクとムコ多糖<BR>13 ヌクレオチド (Chapter 7) <BR>14 ポリヌクレオチド<BR>15 講義及び試験<BR><BR> 
[教育方法]
・毎時間、基本的知識の修得を確認しながら講義を進める。<BR>・必要に応じて小レポートの提出を求める。<BR>・毎回の講義への積極的参加の姿勢を最重要視して講義を行う。
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
(未登録)
[その他]
(未登録)
[学生による授業評価アンケートに関する記述]
・上記に項目を掲げた講義を順調に進行させ、全員が講義内容の基本的事項を理解できるようにするため、学生の「予習」・「自ら学ぶ姿勢」をとくに重視する。