山梨大学電子シラバス

授業科目名

担当教員

生物無機化学

楠木　正巳

時間割番号

単位数

コース

履修年次

期別

曜日

時限

265065

BT,WP

前期

金

［概要］

生物・生体に関係する数多くの重要な反応過程では無機元素が関与することが多く、しばしば必須元素である。そこで、この科目では、生体に関係が深い無機元素（ｐ元素・ｄ元素）の単体及び代表的化合物の基本的性質と、それらの生体内での主要な存在形態及び典型的役割について講義する。

［具体的な達成目標］

生物・生体に関係が深い無機元素の単体や代表的化合物の基本的性質と生体内での典型的な役割及びその重要性について理解することを目標とする。 1) 典型元素（ｐ元素）の一般的な性質とアルミニウム・炭素・ケイ素の単体と代表的無機化合物の基本的性質や生体との典型的な関わりが理解できる。 2) 窒素・酸素・フッ素とその同族元素の単体と代表的無機化合物の基本的性質や生体との典型的な関わりが理解できる。 3) 遷移元素（ｄ元素）の一般的性質とイオン化の基本が理解できる。 4) 遷移金属錯体の典型的な構造とその主要な性質が理解できる。 5) 遷移元素の係わる酸化還元反応の基本的性質が理解できる。 6) 鉄・銅・亜鉛その他の主要金属元素の基本的性質及び生体内での典型的役割が理解できる。

［必要知識・準備］

「基礎生物無機化学」（必修科目）を履修していることが望ましい。

［評価方法・評価基準］

No	評価項目	割合	評価の観点
1	試験：期末期	50 %	授業理解力・論理的思考能力を評価するため、記述式試験を実施
2	小テスト／レポート課題	30 %	小テストを数回実施し、日常的勉学努力を評価
3	平常点／受講態度	20 %	2/3以上の出席は単位取得の不可欠条件、出席状況・授業中の質疑応答・他人に迷惑をかける受講態度を評価

［教科書］

八木康一編著、能野秀典・矢沢道生・桑山秀人共著, ライフサイエンス系の無機化学, 三共出版, ISBN:4-7827-0362-7
岩附正明, プリント「生物無機化学」

［参考書］

［講義項目］

１．無機元素と生体との関わり及び典型元素（ｐ元素）の一般的性質 ２．ホウ素族元素（アルミニウム）の性質と生体との関わり ３．炭素属元素（炭素・ケイ素）の性質と生体との関わり ４．窒素属元素（窒素・リン）の性質と生体との関わり ５．酸素族元素（酸素・硫黄・セレン）の性質と生体との関わり ６．ハロゲン元素（フッ素・塩素・ヨウ素）の性質と生体との関わり ７．遷移元素（ｄ元素）の一般的性質とイオン化 ８．遷移元素（ｄ元素）と錯体 ９．遷移元素（ｄ元素）と酸化還元反応 １０．鉄の性質と生体内での役割 １１．銅の性質と生体内での役割 １２．亜鉛の性質と生体内での役割 １３．その他の主要金属元素の性質と生体内での役割 １４．有害金属元素と医薬品に用いられる金属元素の性質 １５，総括評価（試験等） ただし、各回の授業の区切りは、必要な説明内容の長短、小テストや質疑応答の時間などにより、ずれることがあります。

［教育方法］

講義中心で、教科書のほか自作のプリントも用いて説明をする。数回の小テストを行う。

［JABEEプログラムの学習・教育目標との対応］

(未登録)

［その他］

(未登録)

[学生による授業評価アンケートに関する記述]

授業の説明やプリントに不明の点があれば遠慮せずに質問して下さい。