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授業科目名
担当教員
機械設計I
古屋 信幸
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
261290 B 2 I 2 前期 III
[概要]
機械設計は信頼性の高い機械、効率のよい機械を設計するための基本である。また機械設計の根底には機械要素設計がある。本講義では機械要素の基本的な機能を理解するとともに強度面、信頼性などを踏まえた設計法を重点的に学ぶ。機械設計Iでは一般的な設計の心得から始まり、軸とキー、継ぎ手、はずみ車とブレーキ、歯車、ベルト伝動の機能と設計法について学習する。
[具体的な達成目標]
機械設計の心得では強度評価を基礎とした安全率の意味を理解すること。公差の選定のしかたが理解できること。各機械要素の基本的な機能と信頼性、強度の評価のしかたが理解できることを目標としている。標準問題集が用意されているので、問題集の60%を解くことができれば目標を達成されたといえる。
[必要知識・準備]
応力,ひずみ,材料の強度,丸棒のねじり,梁の曲げなどの材料力学の基礎知識<BR>歯車やベルトに関する機構学の基本的な知識を身につけておくこと。
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 40  %機械設計に必要な基礎知識を修得していること 
2試験:中間期 40  %機械設計に必要な常識的知識を修得していること 
3平常点/受講態度 20  %授業にまじめに取組む姿勢と意欲を評価する 
[教科書]
  1. 大学演習 機械要素設計, 裳華房, ISBN:4785380241
[参考書]
  1. 標準 機械設計図表便覧, 共立出版, ISBN:4320081528
  2. 機械設計製図便覧, 理工学社, ISBN:4844520237
  3. JISハンドブック 機械要素, 日本規格協会, ISBN:4542173992
[講義項目]
  1.機械設計の心得<BR>  2.標準規格<BR>  3.許容応力および安全率<BR>  4.はめあい方式<BR>  5.軸、キーおよび軸継手<BR>  6.ねじりモーメント,曲げモーメントを受ける軸<BR>  7.軸の危険速度<BR>  8.軸のまとめと中間評価 <BR>  9.キーの強度計算<BR> 10.歯車の強度<BR> 11.転位歯車<BR> 12.各種歯車<BR> 13.歯車減速機<BR> 14.ベルトとチェイン<BR> 15.機械設計のまとめと総括評価<BR> 
[教育方法]
教科書に沿って授業をおこない、必要に応じて演習問題を解いて理解を深める。
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
《機械システム工学科機械情報コース》
(A)技術者としての自覚
  機械工学が人間社会や自然環境に及ぼす効果や影響を理解し、人々の幸福・福祉を広い見識で捉え、自然と調和した社会の発展のために技術者が果たすべき役割を自覚する。
(B)工学のための基礎知識
機械工学を学ぶ上で基盤となる数学、物理や化学などの自然科学と情報技術の基礎知識を習得し、これらを機械工学へ活用できる能力を身につける。
(D)デザインとものづくり
修得した機械工学の専門基礎知識を活用し、与えられた制約条件のもとでデザインやものづくりを合理的かつ効率的におこなう能力を身につける。
[その他]
機械設計は何よりも経験を積むことが大切である。教科書を通り一遍理解しても実際の設計ができるものではない。したがって授業が終了しても常に設計者的視点で機械を観察してゆくことが重要である。オフィスアワーは前期月曜II時限(10:30−12:00)
[学生による授業評価アンケートに関する記述]
学生の要望は極力授業に反映させるようにしますが、今年の授業計画は例年どおりです。