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授業科目名
担当教員
加工学I
清水  毅
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
261162 2 D 2 後期 II
[概要]
 機械システム工学とはひとことで言えば,われわれにとって有用な機器を設計し製作する技術に関する学問である.この意味で,機械加工技術は現代機械工業を支える大きな柱のひとつといって差し支えない.<BR> 本講義では,各種の機械加工技術のうちの切削加工を中心として,金属切削理論とともに工場測定,寸法公差などの周辺技術を含めて具体的に論述する.
[具体的な達成目標]
1.切削理論を理解し応用する能力を身に付ける。<BR>2.切削理論,研削理論を理解し応用する能力を身に付ける.<BR>3.工作機械の原理を理解し(もの作り実習とあわせ)利用できる能力を身に付ける.<BR>4.その他,ものづくりに必要な測定法,寸法公差等を理解し応用できる能力を身につける.
[必要知識・準備]
『基礎教育』部門に相当する科目の中で特に「基礎物理学I」と「基礎化学I」に関しての基礎知識を修得しておくこと.また,『基礎工学』部門の中で,「ものづくり実習I, II」を必ず履修しておくこと.<BR>本科目に続き,「加工学II」,「生産システム工学」が開講されている.これらの科目を履修する前提として,本科目の単位を取得することが望ましい.
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 80  %点数 
2小テスト/レポート課題 20  %点数 
[教科書]
  1. 機械工作法 , コロナ社, ISBN:4339044814
[参考書]
  1. 機械工作法, 森北出版, ISBN:4627612109
  2. 機械と工具, 工業調査会,
    (ISSN0387-1053)

  3. ツールエンジニア, 大河出版,
    (ISSN 0389-4967)
[講義項目]
1回目 ガイダンス<BR> 加工とものづくり<BR>2〜5回目 切削理論<BR> 切削機構,切りくずの種類,構成刃先,切削抵抗,工具摩耗,理想粗さ,工具材種,切削油等<BR>6〜7回目 切削加工法各論<BR> 加工機の歴史,マシニングセンタ,複合加工機,手仕上げ作業,旋盤作業,中ぐり盤作業,穴加工,フライス盤作業等<BR>8〜10回目 研削理論<BR> 砥石の3要素と5因子,研削理論,研削砥石,平面研削,円筒研削,砥石のバランス等<BR>11〜12回目 その他の加工法<BR> 超仕上げ,ラッピング,ジェット加工,放電加工,レーザー加工等<BR>13回目 製品の幾何学的評価<BR> 長さの測定,角度の測定,表面粗さの規格と測定法,はめあい方式,穴・軸の種類,限界ゲージ,その他<BR>14回目 生産原論<BR> ものづくりと工業社会<BR>15回目 期末試験等
[教育方法]
1)基本的な事項は教科書を中心に説明する.<BR>2)最近の加工技術や加工機について,専門雑誌より引用することで,現状の理解を助ける.<BR>3)講義項目毎にレポートあるいは小テストを課すことにより,理解を助ける.
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
《機械システム工学科機械デザインコース》
(C) 【機械工学の基礎】
機械工学に関する基礎知識を修得し,これらの知識を活用して機械工学に関連する諸問題が解決できる能力を身につける.
[その他]
オフィスアワー:授業終了後および金曜日IV時限
[学生による授業評価アンケートに関する記述]
各授業での対応をまとめた資料が,機械システム工学科会議室(A1-143)で閲覧できます.