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授業科目名
担当教員
材料力学II及び演習
水口 義久
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
261121 2 D 2 後期 I-1-II-1
[概要]
材料力学は機械工学の勉強の中で最も重要な学問体系の一つである。機械の強度の設計にあたっては材料力学の知識が不可欠となっている。本講義では材料力学の基礎事項の確認に始まり,はりのたわみ,組合せ応力,ひずみエネルギー,柱の座屈,材料の強さと破壊などについて勉強する。特に基礎事項を理論的に考える方法と計算能力の涵養を目標とする。  
[具体的な達成目標]
1.はりに分布荷重が作用したときのたわみを求めることができる.<BR>2.棒部材に組合せ応力が作用したときの応力と変形を求めることができる.<BR>3.棒やはりに静的および衝撃的な荷重が作用したとき,それらに蓄えられるひずみエ  ネルギーを求めることができる.<BR>4.材料の強さと破壊に関連して,構造材料の破壊形式,応力集中,繰返し荷重による  破壊,クリープなどの現象を理解できる.<BR>5.以上の内容を基礎に,講義内容を実際の問題に応用して考える能力を養うことがで  きる.
[必要知識・準備]
『基礎教育』部門に相当する科目の中で特に「数学(微積分学)」と「物理(力学)」に関しての基礎知識を修得しておくこと.また,『基礎工学』部門の中で「材料力学」に関する講義内容を修得していることが望ましい.具体的な科目名と必要知識を以下に列挙する.<BR>1)微分積分学?,?<BR>2)微分方程式?<BR>3)基礎物理学I<BR>4)材料力学?<BR>後続科目として,材料力学IIIがある.
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 40  %授業理解力 
2試験:中間期 40  %授業理解力 
3小テスト/レポート課題 20  %自発的勉学 
[教科書]
  1. 基礎材料力学, 養賢堂, ISBN:4842590157
[参考書]
  1. 材料力学, 丸善, ISBN:978-4-88898-153-3
  2. 材料力学入門, パワー社, ISBN:4827712387
[講義項目]
1.講義の進め方の説明<BR>  はりのたわみ(たわみ曲線の微分方程式,重複積分法によるたわみの解法)<BR>2.はりのたわみ(片持はりのたわみ,単純支持はりのたわみ),演習問題<BR>3.はりのたわみ(面積モ−メント法によるたわみの解法,特異関数を用いるたわみの  解法),演習問題<BR>4.はりのたわみ(不静定はりのたわみ),演習問題<BR>5.はりのたわみ(連続はり,組合せ応力(多軸応力),演習問題<BR>6.組合せ応力(平面応力状態とモールの応力円,応力とひずみの関係,),演習問題<BR>7.組合せ応力(弾性係数間の関係,曲げ,ねじりおよび軸荷重の組み合せ,薄肉圧力  容器の応力),演習問題<BR>8.ひずみエネルギー(引張り,せん断,曲げ,ねじりおよび多軸組合せによるひずみ  エネルギー)演習問題<BR>9.中間試験(はりのたわみと組合せ応力の範囲)およびまとめ<BR>10.ひずみエネルギー(衝撃荷重による応力と変形,カスチリアノの定理),演習問題<BR>11.材料の強さと破壊(構造材料の破壊形式,応力集中),演習問題<BR>12.材料の強さと破壊(破損と破壊に関する法則,線形破壊力学),演習問題<BR>13.材料の強さと破壊(繰返し荷重による破壊,クリープ),演習問題<BR>14.柱の座屈(柱の変形における釣合いの安定と不安定),演習問題<BR>15.期末試験(ひずみエネルギー,材料の強さと破壊,柱の座屈の範囲)およびまとめ
[教育方法]
1.教科書を中心に講義形式で行う.講義内容をわかり易くするため,できるだけモデ  ル図を板書し,部材内部に生じる応力や変形の状態を具体的に示しながら説明す   る.<BR>2.講義内容を説明した後には,必ず例題を解き,実際の問題に応用して考える能力を  養えるようにする.<BR>3.講義終了後には,講義内容に関するレポート課題を課し,自ら問題を解決するため  の能力を身に付けさせるようにする.
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
《機械システム工学科機械デザインコース》
(C) 【機械工学の基礎】
機械工学に関する基礎知識を修得し,これらの知識を活用して機械工学に関連する諸問題が解決できる能力を身につける.
[その他]
オフィスアワー: 講義終了後または月曜日第V限<BR><BR>JABEE学習・教育目標:<BR> ・基準1-(1)-(d)「該当する分野の専門技術に関する知識とそれらを問題解決に応用<BR>  できる能力」->主体的に対応(◎)<BR> ・基準1-(1)-(c)「数学,自然科学及び情報技術に関する知識とそれらを問題解決に<BR>  応用できる能力」->付随的に対応(○)<BR>☆MDコース学習・教育目標:<BR> ・基準(C)「機械工学の基礎」->主体的に対応(◎)<BR>☆関係するJABEE分野別要件キーワードとその学習時間<BR> ・要件1-(2)「材料と構造」基本キーワード(A)「引張・圧縮・せん断応力とひずみ」に関する学習時間:3時間<BR> ・要件1-(2)「材料と構造」基本キーワード(B)「弾性と塑性」に関する学習時間:1.5時間<BR> ・要件1-(2)「材料と構造」基本キーワード(C)「材料の強度と許容応力」に関する学習時間:6.0時間<BR> ・要件1-(2)「材料と構造」個別キーワード(2)「衝撃応力」に関する学習時間:1.25時間<BR> ・要件1-(2)「材料と構造」個別キーワード(4)「曲げ」に関する学習時間:6.0時間<BR> ・要件1-(2)「材料と構造」個別キーワード(5)「応力集中」に関する学習時間:2.0時間<BR> ・要件1-(2)「材料と構造」個別キーワード(8)「組合せ応力」に関する学習時間:4.5時間<BR> ・要件1-(2)「材料と構造」個別キーワード(9)「多軸応力」に関する学習時間:1.0時間<BR> ・要件1-(2)「材料と構造」個別キーワード(16)「ひずみエネルギーとエネルギー原理」に関する学習時間:6.0時間<BR> ・要件1-(2)「材料と構造」個別キーワード(29)「破壊」に関する学習時間:1.5時間<BR> ・要件1-(2)「材料と構造」個別キーワード(32)「クリープ」に関する学習時間:1.0時間<BR>KW以外の学習時間:33.75時間
[学生による授業評価アンケートに関する記述]
各授業での対応をまとめた資料が,機械システム工学科会議室(A1-143)で閲覧できます.